
10月18日、井手よしひろ県議と八島功男県議(土浦市選出)は、台風26号で大きな被害に見舞われた行方市の三和地区と山田地区を訪れ、被災住宅を現地調査すると共に、被災者から直接被害の状況を聴取しました。
大型で強い台風26号は、16日早朝、鹿行・県南地区を中心に、県内にも大きな被害をもたらしました。土砂崩れや強風により行方市などで計9人がけがを負い、家屋の損壊、浸水のほか、停電や道路の通行止めも相次ぎました。水戸地方気象台によると、鹿嶋、鉾田など4カ所で過去最大の24時間雨量を記録しました。

県のまとめによると、県内で発生した土砂崩れ292カ所のうち、行方市内だけで145カ所に上り、特に被害が甚大でした。
井手県議らが訪れた三和地区のSさん宅では、16日6時頃、裏山が崩れて木造平屋住宅に土砂が押し寄せ、家屋が倒壊しました。逃げ奥れたSさんの母が一時、生き埋めになりましたが、奇跡的に足に軽傷を負っただけで、自力で脱出しました。Sさんの母親から、当時の状況を伺いましたが、「雨風の音が恐ろしいほど大きくて、土砂崩れには全く気づかなかった」と話しています。「生まれてからこの方、目の前の山が崩れることなど考えて事も無かった」との話しました。

行方市山田地区では、手焼き煎餅製造のHさん宅の裏山が崩れ、6人家族のうち、奥さんとお子さんが軽いケガを負いました。朝食を食堂でとっていると地滑りが発生。食堂と隣の部屋を直撃。

県によると、行方市の16日午後6時までの24時間雨量は363ミリで、記録的な大雨となりました。
3件の被災された方からの話しで共通していることは、「今までこのような地滑りが起こるとは、全く考えたことがなかった」という点です。これは、行政側も同じで、三和地区の2件は「急傾斜地崩壊危険区域」の指定を受けていますが、避難勧告などは全く出されていませんでした。
井手県議らは、被災者からのヒアリングで要望を受けた、1.公営住宅の早期手配、2.土曜日曜のがれき持ち込み場所の確保、3.急傾斜地対策<擁壁整備>、などについて対応いたします。
