
茨城県の中ほど、水戸市と栃木県に接する城里町。その七会地区(旧七会村)は、山々に囲まれ、一日の寒暖の差が大きく、おいしい米づくりに大変適した気候です。水戸黄門で有名な水戸徳川家への献上米となるなど、江戸時代から美味しいお米の産地として知られています。
JA茨城中央ななかいの米生産部会では、この美しい自然や山からのきれいな水の恵みに加え、21名の生産者のきめ細かい栽培管理から美味しい米を作りつづけて来ました。
こうした努力が実を結び2011年には、静岡県で開かれた「日本一コンテスト in しずおか」で最優秀賞と優良賞をダブル受賞し、日本一に輝きました。
七会の米づくりのこだわりは、3つのポイントがあります。
その第1は、肥料は堆肥や有機質肥料を使っており、基肥だけで、追肥は一切使いません。第2に、水の管理に細心の注意を払い、しっかりと水を切る中干しと葉の色を見ながら生産時期に応じた小まめな水管理を行
っています。そのことによって、無駄な茎の成長を防ぎ、大粒で甘みの強い米が育ちます。第3に、農薬や化学肥料を従来の栽培法の半分以下にすることで、環境に優しい米づくりを行っています。いばらきエコ農産物認証を取得し、エコファーマーにも認定されています。

27日の、【いばらき旅のCAFE】では、25年度産の新米を地元の農家のお母さんが、かまどで炊いたご飯をおにぎりと卵ご飯でいただきました。この日は、茨城県の食のアドバイザーでもある藤原浩さん(フードコーディネーター)をファシリテーターとして迎え、おいしいものを食べ、自然に癒やされ、知的好奇心も満たされる充実したひとときを過ごすことが出来ました。七会を通じて、茨城の魅力の奥深さを再発見することができました。

