国道118号線文教橋のLED照明 11月11日開かれた決算特別委員会、土木部の部門別審議で、井手よしひろ県議は県の道路照明灯を水銀灯やナトリウム灯からLED照明に変更するよう、改めて提案しました。
 日本全国の自治体が管理する街路灯は約1000万もあり、大半は旧来型の電力使用量が大きい光源を使っています。ちなみに茨城県管理の照明灯は16,339灯(水銀灯:3,800灯、高圧ナトリウム灯:12,539灯)です。これらをLED照明に切り替えることで有効な節電対策になり、電気料金も削減できるためメリットは非常に大きなものがあります。さらに、寿命が長いために取り替えの頻度が格段に低くなり、維持管理費も大幅に圧縮できます。
 通常は初期の導入費用が大きいことから、自治体ではリースを使う方法が一般的になっています。先行する、大阪府や兵庫県では、機器の購入、更新、維持管理まで一括してリース契約を交わしています。
 このような先進事例を踏まえて、昨年の土木委員会並びに決算特別委員会では、公明党の八島功男県議(土浦市選出)が、土木部に対してLED照明への更新を提案しました。
 土木部では、水戸土木事務所管内の水銀灯25灯をLED照明に変更し、3ヶ月間にわたって実証試験を行いました。
 11日の決算特別委員会では、この実証試験の結果が公表され、25基で年間48万円の電気料金、二酸化炭素約8.5tの削減効果があったことが判りました。これは、すべての道路照明をLED化したと仮定すると年間で2億3100万円の削減効果が上がるという試算となります。
 井手県議らは、リース方式を活用して早急に道路照明のLED化を進めるよう、強く求めてまいります。
道路照明灯をLED灯へ交換したときの試算について

国道118号線文教橋のLED照明1.LED実証実験の概要
(1)対象:水戸土木事務所管内の水銀灯25基
(2)実験期間:H25年1月〜3月までの3か月間
(3)年間削減効果
  • 電気料金:約480千円
  • 消費電力量:約2万Kwh(約5世帯分の平均年間電気使用量相当)
  • 二酸化炭素排出量換算:約8.5t

2. 県管理道路の道路照明灯を全てLEDに交換した場合の試算
(1)県の管理する道路照明の数
16,339灯(水銀灯:3,800灯、高圧ナトリウム灯:12,539灯)
(2)光源種類別の年間電気料金
  • 水銀灯 29,290 円/灯・年
  • 高圧ナトリウム灯 17,800円/灯・年
  • LED灯 6,310円/灯・年

(3)県管理の既存道路照明灯をすべてLED灯へ交換したときの削減電気料金
  • 水銀灯→ LED灯
    (29,290ー6,3310)円/灯×3,800灯=87,324千円
  • 高圧ナトリウム灯→LED灯
    (17,800ー6,310)円/灯×12,539灯=144,073千円
  • 削減電気料金87,324千円+144,073千円=231,000千円

(4)年間削減効果
  • 電気料金:約2億3100万円
  • 消費電力量:約11,000,000KWh(約2300世帯分の平均年間電気使用量相当)
  • 二酸化炭素排出量換算:約4,000t