2013年重大ニュース
 昨年12月の衆院選、そして7月の参院選と、国政の2大選挙で自民、公明の連立政権は国会での安定多数を確保しました。“決められる政治”の基盤を確保した政府は、震災復興と景気回復の2つの大きな課題に挑戦したこの1年でした。大晦日にあたって、井手よしひろの2014年重大ニュースをまとめてみました。

県原子力防災計画を見直し(3月)
 茨城県が、原子力災害対策編を改定しました。県は東京電力福島第1原発事故を受けた地域防災計画原子力災害対策編の改定内容を決定。日本原子力発電東海第2原発から半径30キロを「緊急防護措置区域」(UPZ)として新たに設定した。井手県議ら公明党は、「30キロ圏内100万県民の避難態勢が確立ができない限り、東海第2原発の再稼働は許されない」と主張しました。

日立山側道路、ひたちBRTなど開通(3月)
 待望久しかった「日立山側道路」が全面開通しました。日立市の渋滞解消を目的に、国・県・市が連携しながら「日立山側道路」の整備が進められてきました。「山側道路」は文字通り、日立市の住宅団地が連なる山側を国道6号に並行して縦貫する幹線道路として計画されました。平成5年に着工。石名坂から大久保町にかけての全体約6.1km区間を、県が整備する主要地方道日立笠間線約2.9kmと日立市道約3.2kmとに分け施行されました。
 平成20年3月に県道日立笠間線の一部区間と日立市道を合わせて約4.0kmが供用していました。橋梁などの工事が多かった県道の大久保町から塙山団地入り口までの約2.1km区間について、工事が完了したことから、供用を開始されました。
 一方、旧日立電鉄線跡地をバス専用線ととして活用して、新交通システム「ひたちBRT」の運行が始まりました。
 その第一期区間となる久慈地区の「おさかなセンター」から「JR大甕駅」までの3.2km(バス専用道路区間は1.3km)の運用が開始されました。
 今後順次工事を進め、大みか〜常陸多賀、常陸多賀〜日立と路線を延伸する計画です。
福島第1原発汚染水漏れ続く(4月)
 東京電力福島第1原発では、汚染水の海洋流出や貯蔵タンクからの漏れなどトラブルが続きました。汚染水問題は4月、地下貯水槽から漏れたことで表面化。7月には2号機東側の護岸から1日300トンが海に流出していることが発覚しました。8月にも貯蔵タンクから約300トンが漏れ、その一部は港湾外の海へ流れました。政府は、直接汚染水対策に取り組むことを表明、地下水の建屋流入を防ぐ凍土遮水壁の建設などに約470億円の投入を決めました。

J−PARCで放射性物質漏れ事故発生(5月)
 東海村の加速器実験施設「J−PARC」で放射能漏れ事故が発生し、職員ら計34人が被ばくしました。担当者が施設内の放射線量を下げようと、フィルターのついていない排気ファンを回して外部に放射性物質が漏えいしました。管理体制の甘さが事故を拡大させました。

東京都議選で公明党全員当選(6月)
 首都東京の政治決戦。1000万都民の選択は、公明党は擁立した20選挙区23人全員が当選。自民党も59人が全員当選という結果になりました。一方、前回選挙で第1党だった民主党は、現有43議席から15議席に激減し、17議席獲得した共産党を下回り、第4党に転落しました。
 井手県議と大学同期の高倉良生氏(水戸市出身、中野区選出)、長橋圭一氏(豊島区選出)も見事に議席を守り抜きました。

参院選「平木大作」氏大勝利、選挙区は「上月良祐」氏初当選(7月)
 公明党は埼玉選挙区の矢倉克夫氏(新)と神奈川選挙区の佐々木さやかさん(新)が激戦を突破。東京選挙区の山口那津男党代表、大阪選挙区の杉久武氏(新)も当選を果たし、4選挙区で完全勝利しました。比例区では、全国で756万8044票を獲得し、平木大作氏をはじめ7名が当選を果たしました。これにより、選挙区と比例区あわせて11議席を確保し、改選前の10議席を突破しました。
 今回の参議院選で、自民、公明両党は76議席を獲得。非改選議席を含めて、135議席と参院の過半数を確保し、衆参の「ねじれ」が解消されました。
 茨城県内の比例区では17万9256票を獲得し、民主党の得票を越え、比例第2党に躍進しました。
 茨城選挙区では、公明党が推薦した自民党新人の上月良祐氏が、見事に初当選を果たしました。

県知事選、橋本昌知事が全国最多の6選を果たす(9月)
 任期満了に伴う知事選で、現職の橋本昌知事(68)が共産党推薦の新人候補を破り、現職としては全国最多となる6選を果たしました。
 いばらき自民党が橋本候補支援を行う県議や支部を処分するという異例の状況の中、井手県議は共産党県政は絶対に許せないと橋本候補を積極的に応援しました。
 当選を受けて井手県議は、10月議会代表質問で「今回の知事選は、橋本知事にとって“多選”という言葉との戦いと言っても過言ではなかったと思います。“多選”という言葉には、マンネリ、停滞、独善、横暴といったマイナスのイメージが色濃く擦り込まれています。であるならば、橋本知事は、6期目の4年間の実績で、こうした県民のイメージを払拭することが必要です」と、知事の県政運営にあえて注文をつけました。

いばらきの魅力度ランクまた最下位(9月)
 民間調査会社が発表した都道府県別の魅力度ランキングで、茨城県は昨年の46位から転落し、再び全国最下位。県は巻き返しを図ろうと、「なめんなよ〇いばらき県」キャンペーンを展開しました。井手県議は知事を先頭として積極的な広報戦略が必要と強調しました。
 「なめんなよ〇いばらき県」キャンペーンは一部、県議からの批判もありましたが、12月県議会には広告換算額で約10億9000万円になったことが報告されました。予算(2590万円)の40倍位以上の広告・宣伝効果があったことになりました。また、県が全面的に支援した水戸のアイドルグループ「水戸のご当地アイドル(仮)」が、全国のご当地アイドル大会で優勝し、いばらきの底力を証明しました。

井手県議、県議会で7回目の代表質問(10月)
 10月県議会で井手県議は公明党を代表して、橋本知事に7回目の代表質問を行いました。いばらきの未来を担う子どもたちの教育、福祉環境を整備する課題では、少人数教育の充実を訴えました。橋本知事は、来年4月から小学校1年から中学校1年までの35人学級整備を行うことを答弁しました。
 また、東海第2原発問題では、「稼働後25年目の東海第2原発は、再稼働に多額の投資を行っても、数年しか運転できず経済的にも採算性が疑問。100万県民の避難態勢整備も現実的には不可能。であるならば、一刻も早く“廃炉”を決断し、地域の活性化策を検討すべきだ」と主張しました。

安倍首相、突然の靖国参拝(12月)
 安倍政権発足から1年にあたる12月26日、安倍首相は靖国神社に参拝。現職の首相による靖国神社参拝は2006年8月15日の小泉純一郎首相以来、7年4カ月ぶり。A級戦犯が合祀されている靖国神社への参拝には中国、韓国が猛烈に反発したことに加え、米国務省も「失望」との声明を発表しました。
 井手県議は、地元紙のインタビューに答えて「なぜ、今なのか。参拝してから丁寧に説明するのではなく諸外国の理解を得てから参拝すべきだ。個人の思いと今の立場をわきまえて欲しかった」「A級戦犯が合祀された靖国神社に変わる、宗教色を排除した戦没者慰霊施設を建設すべきだ」などと語りました。