3月23日、公明党宮城県本部主催の復興フォーラム「復興から再生の明日へ」が開催されました。
その第1セミナ−シンポジュームのコーディナーター・峠淳次氏のまとめのトークをスライドショーでご紹介します。(2014/3/23 仙台国際センター で収録しました)
1755年11月1日、ポルトガルの首都リスボンは大地震に見舞われ、津波と火災により6万人前後の死者を出し、街全体が破壊されました。15世紀にエンリケ航海王子の登場で幕を開けたポルトガルの黄金期=大航海時代も、この大震災をきっかけに終焉を迎えます。
そもそもポルトガル人は鉄砲、ガラス、タバコ、靴下などを日本へ最初に持ち込み、西洋文明の紹介役として日本人にとって先達となりました。ポルトガルが世界ナンバー1の強大国から滑り落ちるきっかけとなったのは、このリスボン大地震です。
さらに、リスボン大地震は、ヴォルテールやルソー、カントなどの哲学者によって様々な議論の題材となり、中世から近世への大きな思想的な節目となったと言われています。
こうした史実をもとに、峠氏は東日本大震災の文明史的意義について、さらに議論を深める必要性を強調しました。