ダヴィンチを視察
 3月28日、井手よしひろ県議ら公明党茨城県議団は、笠間市の県立中央病院で手術支援ロボット“ダヴィンチ”を視察しました。
 県立中央病院・地域がんセンターでは、2013年6月に手術支援ロボット“ダヴィンチSi”(米国インテュィブ・サージカル社製)を導入し、9月より前立腺がんに対する前立腺全摘除術にロボット支援手を開始いたしました。
 前立腺全摘除術は2012年4月より公的医療保険が適用となっており、前立腺がんの多いアメリカでは95%以上がロボット支援手術となっています。
 日本国内では約150台の“ダヴィンチ”が稼働しており、これまで集計されだけも3000例以上のロボット支援前立腺全摘除術が実施されています。
手術支援ロボット“ダヴィンチ”導入で、患者への負担が大幅に軽減
 “ダヴィンチ”を使った施術は内視鏡手術といわれています。腹部を大きく切開することなく、小さな穴を開け、3本のアームと映像を映し出すカメラなどを体内に挿入して手術を行います。執刀医が患者から離れた場所で映像を見てアームを操作し、切除や縫合を行います。最新型の“ダヴィンチSi”は、“ダヴィンチS”を進化させたもので、3D画像の解像度が改善されたほか、2台の操作ボックスを接続することで2人の術者による操作が可能となりました。
 導入予算は約3億7700万円。昨年10月に1例目の手術が行われました。
 県立中央病院への“ダヴィンチ”導入に関しては、井手よしひろ県議ら公明党が強くその実現を訴えてきました。2011年1月30日に、初めて旧型“ダヴィンチ”を視察しました。2月には、東京医科大学で手術支援ロボット“ダヴィンチ”について現地調査を行いました。その後、県議会で導入について執行部の対応を質してきました。

3月からドクターカーを運用、救命率向上や後遺症軽減を図る
県立中央病院のドクターカー
 また、井手県議らは、3月から運用が開始された「ドクターカー」を視察、担当者から説明を受けました。
 笠間市と県立中央病院は、救急現場に医師や看護師を送って早期治療を行うドクターカー運用の協定書を締結し、笠間市内で運用を開始しました。笠間市が消防本部で使っていた救急車を県立中央病院に寄贈しました。
 ドクターカーは消防からの要請を受け、医師と看護師を乗せた救急車両が現場に出動。治療を早めることで、重症患者の救命率向上や後遺症軽減を図ることが目的です。県内では筑波メディカルセンター病院と土浦協同病院が所有・運用しています。県立中央病院が県内3例目です。