140415tori 熊本県多良木町の養鶏場で国内3年ぶりとなる鳥インフルエンザが確認された問題で、4月15日、井手よしひろ県議は県農林水産部の担当者に、茨城県の対応状況の聴き取り調査を行いました。
 茨城県では熊本県での鳥インフルエンザ発生を受け、農水省からの通知(4月13日付け)等に基づき、改めて本病の防疫対策の強化を図るため、以下のように徹底しました。
  • 県内全ての養鶏場(約300戸)に対し、フアックス等による情報提供。(4月14日中に送付)
  • 電話等による飼養家きんの異常の有無の確認及び異常家きん発生時の早期通報の徹底を指導。(4月14日中にほぼ確認積み)
  • 防烏ネット等野生動物の侵入防止対策や人や車両による農場への持込み防止対策等を徹底するため、立入り等による指導を実施。(4月18日頃までに実施予定)

 茨城県は2012年、全国一の鶏卵産出額を誇っています。鳥インフルエンザ対策として、県は現在、渡り鳥が飛来する湖の近くにある養鶏場15カ所で定点モニタリング検査を実施しています。また、100羽以上を飼育しているすべての養鶏場には年1回の立ち入り検査を実施しています。
 15日午前時点で、異常の発見や報告はありません。
 鳥インフルエンザを巡っては、県内では2005年、旧水海道市(現常総市)など県内40の養鶏場で発生し、計568万羽が殺処分され苦い経験があります。
 今回迅速な対応が出来た背景には、今まで鳥インフレエンザの大規模発生の教訓が活かされたことにあります。特に、養鶏農家への殺処分に対する補償が100%に引き上げられてこいとが大きいと言われています。農家が安心して速やかに通報を出来る体制が整ったことになります。

主な経過
4月11日(金)熊本県球磨郡多良木町の肉用鶏5万6千羽を飼養する養鶏場で、70羽に鶏が死亡
4月12日(土)同養鶏場で200羽が死亡。
死亡鶏増加等の通報を受け、農場の立入検査実施。インフルエンザ簡易検査で死亡鶏の5羽中5羽で陽性。当該農場に対し、家きん等の移動制限を指示するとともに、遺伝子検査実施。
4月13日(日)遺伝子検査の結果H5亜型であることを確認。
当該農場の飼養管理者は熊本県球磨郡相良村にも 肉用鶏約5万6千羽を飼養していることから、鳥インフルエンザの由来の死亡増加はみられないものの、疑似患畜の発生農場と判定。
2養鶏場の11万2000羽の殺処分開始
4月14日(月)殺処分完了
周辺農場には異常が無いことを確認