茨城県フラワーセンター
 5月23日、井手よしひろ県議は平成22年度からリニューアル工事が進む「茨城県フラワーパーク」を訪れ、轟吉美園長をはじめ県担当者より、今後の整備計画などをヒアリングすると共に意見交換、園内の説明を受けました。
 茨城県フラワーパークは、茨城県の花き園芸振興の拠点として、観光レクリエーションの施設として、石岡市の八郷地区に昭和60年に開園しました。茨城県フラワーパークは、約30ヘクタール(東京ドーム7個分)の広大な花と緑の公園です。県の花であるバラ(750品種3万株)を主体に、ボタン(88品種2670株)、シャクヤク(60品種2000株)、高中木・ツツジ(349品種38500本)が植えられています。隣接する「石岡市ふれあいの森」には、福寿草(1万株)、シャガ(100万株)、やまゆり(1万2000株)、河津桜(250本)など貴重な植物も自生しています。また、スポーツスライドやフラワーサイクルなども楽しめます。大自然の中の散策や展望塔からの大パノラマなど盛りだくさんです。

 平成60年に開園以来、平成4年度には年間約36万人の入園者がありました。しかし、足利フラワーパーク、足利フラワーパークなどの類似施設の開園の影響、さらに施設の老朽化などによって減少。平成23年度は震災の影響もあり、99600人あまりで10万人を割り込みました。北関東道の全線開通や朝日トンネルの開通による利便性の向上やリニューアルの効果により、昨年度は14300人と回復基調にあります。
 ここ10年来のガーデニングブームにもかかわらず、入場者が伸び悩んで知ることも事実です。単に、数多くの品種のバラを並べただけの公園には、ガーデンニングに目が肥えた趣味人を呼び込むことは出来なかったのではないでしょうか。
茨城県フラワーパークへの入場者数
 こうしたことから、県は平成22年度からリニューアル工事をスタートさせました。

年度県投資額内  容
H22実績1540万円バラテラス改修、トイレ改修
H23実績6133万円バラテラス改修、ボタン園整備、ダリア園整備
H24実績3840万円大温室改修、来園者センター改修、駐車場レストラン(トレタ)整備
H25実績8190万円大温室改修、園路拡幅、四季の丘改修、クリスマスローズ園整備、養生温室改修、園内塗装、ふれあいの森園路造成
H26予算4770万円庭園風バラ園整備、園内レストラン改修、園内周遊バス導入

庭園風バラ園
 茨城県フラワーパークは、来年30周年の佳節を迎えます。今年秋には庭園風バラ園の完成、園内の散策路を整備し電動周遊カーの導入などの事業が行われます。
 意見交換で井手県議は、1)ガーデニングに興味を持つ女性層への誘客戦略、2)県内の若手ガーディナーなどによるミニガーデンの整備、3)30周年記念イベントの開催などを具体的に提案しました。