
犬や猫の殺処分を減らそうと、水戸市内原のイオンモールで、写真とパネルの展示が行われています。6月21日から29日まで、3階のモール通路で開催されています。
会場には、殺処分施設のある県動物指導センター(笠間市)に収容された犬猫の写真をはじめ、収容状況や動物愛護活動の現状、避妊や去勢の徹底といった犬猫の正しい飼い方などが紹介されています。
都道府県別の犬の殺処分数は、2012年度まで8年連続で茨城県が最多。13年度は前年より1019匹少ない2158匹となっていまが、全国ワーストから脱出することは困難な状況です。
また、 県内の猫の殺処分数は、13年度は2773匹で、前年度比424匹の減少となりました。その大半は子猫でした。
このパネル展は、茨城県動物愛護推進員の皆さんのボランティアで力で実現しています。動物指導センターとの協働で、殺処分ゼロを目指した取り組みは、毎年着実に進んでいます。

公明党は、動物を大切にする社会こそ、命を大切にする社会だと考え、人とペットが共生できる「命に優しい社会」を築くために努力していきます。井手よしひろ県議は、動物愛護推進の立場から3つの提案をしています。
<提案1>“殺処分ゼロ”を目指すこと。
ペットブームの影で、動物への虐待や放棄は後を絶ちません。行き過ぎた商業主義的なペット売買も問題になっています。「すべての命を守る」との視点で“殺処分ゼロ”に向けた動物愛護政策を展開します。その意味では、NPOやボランティなど県民との協働環境を整備することが重要です。さらに、ペットショップやブリーダーなど、動物の売買を営みとする事業者の指導監督の強化も必要です。
そして、何よりも犬・ネコを飼う県民の意識啓発が大事です。
<提案2>動物愛護の拠点施設の整備を
現在、動物の愛護の拠点施設は、笠間市内の県動物指導センターです。しかし、この施設は犬・ネコの殺処分も行っている施設あり、交通の便も良いといえません。その意味で、水戸市内に動物愛護施設の建設し、管理施設(現指導センター)との機能分化を提案しています。
<提案3>市町村に動物愛護の担当部署を
動物愛護の所管は都道府県です。政令指定都市や中核市ものその機能を有します。いち早く殺処分ゼロを達成した熊本市のようなキメ細かな動物愛護体制を作るには、市町村毎に動物愛護の所管部署を設置し、担当者を貼り付けることが不可欠です。
的確かつ具体・建設的に掲載いただき敬服いたしました。
今後とものお力添えよろしくお願いいたします。