写真展『人間の復興』へ〜東日本大震災の記録
日時:平成26年8月28日(木)〜31日(日)
 28日(木)15:00〜20:00
 29日(金)10:00〜20:00
 30日(土)10:00〜21:00
 31日(日)10:00〜17:00
会場:日立市民会館111号会議室

=レポーター石森礼子さん=
 みなさま、こんにちは!
 日立市民会館で8月28日から31日まで開催されている、東日本大震災の記録写真展の会場に来ています。
 「人間の復興へ」と題された、この写真展には、東北3県の震災の記録40点と日立を中心とする茨城の震災の記録10点の写真が展示されています。
 途方もなく積み上げられたがれきを前に、呆然と立ち尽くす女性の後ろ姿。避難所で久しぶりのカレーライスに笑みをこぼす三姉妹。「港を復活してみせる」との気迫がこもった競り人の眼光。
 写真パネルの一コマ一コマは、単なる東日本大震災の記録写真に止まらず、その苦難から立ち上がり、復興に力強く歩み始める人々の姿が描かれています。
=井手よしひろ県議=
 この写真展は、私ども公明党の機関紙・公明新聞の東日本大震災取材班が撮りためてきた膨大な量の報道写真のうち、「人間の復興」をテーマに選んだ写真で構成されています。
 東日本大震災から3年5カ月。1万5889人もの尊い命を奪い去り、いまだに2609人もの行方不明者がいます。茨城県でも24人が亡くなり、お1人が行方不明のままです。
 被災地ではインフラの復旧が進んでいますが、今なお27万人を超える人々が避難生活を強いられたままです。
 震災関連死も絶えない中、被災地の至る所で「風化」と「風評」の“二つの風”が吹きすさんでいます。
 歳月とともに、その勢いは増す一方にあるようにも見えます。
 私たちは、この二つの風に仁王立ちで立ち向かはなくてはてはならないと思います。
この写真展は、この“忘却”に立ちはだかるための取り組みです。風化と風評という“二つの風”にあがない、「人間の復興」を進めていくきかいとしたきたいとの思いで、ここ日立で開催しました。

=石森レポーター=
 この写真展は、今年3月の宮城県仙台市での開催をはじめとして、全国で開始されていると伺っていますが、日立展の特徴を教えて下さい。

=井手県議=
 日立も東日本大震災で大きな被害を受けました。しかし、残念ながら地元の記録を伝える資料は、非常に少ないのです。今回は、日立市のご協力もいただき、被害の一端を伝える貴重な写真を展示しました。
また、震災当時、震災復旧のために現場を走り回ったさいに、私自身が撮影した写真も展示させていただきました。

=石森レポーター=
 私は、この写真に非常に感動したのですが、井手さんは、どの写真が印象的でしたか?

=井手県議=
 私は、避難所でカレーライスをほおばる三姉妹の写真が大好きです。子どもたちは、被災地にあって希望の象徴です。この子どもたちに被災地の復興を託していくわけです。また、二度とこんな多くの犠牲が出ないよう、この子どもたちに震災の教訓を託さなくてはいけません。子どもたち笑顔は、この写真展のテーマそのものだと思います。

=石森レポーター=
 東日本大震災の記録写真展「人間の復興へ」は、日立市民会館111号会議室で、8月28日から31日まで開催されています。入場無料です。
 是非、夏休みの最後に、お子様とご一緒にご来場いただきたいと思います。
 また、8月30日午後6:30より日立市民会館大ホールで、太田昭宏国土交通大臣を迎えて「防災フォーラムinひたち」が開催されます。
 大規模な自然災害が続発する中、ぜひ、多くの皆さまにご来場いただきたいと思います。