8月29日、東日本大震災写真展「人間の復興へ」の2日目です。2日間で1000名近くの方にご来場いただきました。
 東北3県の震災写真も、大変感動を持って見ていただいていますが、日立市の被災状況を克明に捉えた写真も、大きな反響を呼んでいます。
 このブログではその内、日立市からご提供をいただき展示させていただいています3枚をご紹介します。河原子海岸南浜の津波の状況、東連津川河口の津波の写真、茨城港日立港区第5埠頭の車両火災跡の3点です。震災当日、日立市は約4メートルの津波に襲われました。最大震度6強の地震に襲われた日立市民にとって、灯台もと暗しで地域の被災情報を知る機会は案外少なかったようです。
河原子南浜の津波被害
河原子南浜の津波被害
東連津川河口の津波状況
東連津川河口の津波状況

茨城港日立港区第5埠頭の車両火災跡
茨城港日立港区第5埠頭の車両火災跡

 出口では多くの方にアンケートにご協力いただきました。その一部を紹介します。
  • 改めて震災から復旧・復興を急ぐ必要性を痛感しました。復興に向けて希望を持って前を向いている表情の写真を見て、勇気をいただいた気がします。(50代男性)
  • 同じ日立でも、こんな大きな津波の被害を受けていたとは、知りませんでした。正直驚きました。いつ、誰が、また被害をうけるかわかりません。「きずな」の大切さを改めて感じました。(40代女性)
  • 実家を津波で流されました。両親はすでに亡くって甥が一人で住んでいました。
    姉は、原発で避難をして大変な目に会いました。
    今は、生活を立てなおして、家を買ってやっと落ち着きました。
    今でも、時々思い出すと涙が出ますが、もっとひどい思いをした方もいると思います。
    一刻も早く、復興が進むことを祈っています。(60代女性)
  • 時間が経ってしまうと、記憶は薄れてしまいます。今回見て津波の凄さをまた改めて思い出されました。
    海の凄さと、今、土砂災害で救出作業をしている山の災害が怖いと思います。(50代女性)
  • 涙が止まりませんでした。忘れていかないように、また、このような機会をお願いします。
    できれば、高萩とか、北茨城でもやってください。水戸でもぜひ巡回してください。(30代女性)
  • 自分の中では、この震災のことをいつも心においているつもりでしたが、1枚目の写真から涙が止まりませんでした。この素晴らしい企画は水戸やつくばでも開催し、もっと多くの人に見てもらいたいです。(30代女性)
  • 人は良くても、悪くても忘れることのできる生物です。定期的にこのような歴史は記憶から引き出す必要があると思います。大変有意義な時間をいただきました。(30代女性)
  • 時々、あの時の話をしますが、今日写真をみて、改めてテレビは放映されなかった部分を知ることが出来ました。
    日立にもこれだけの災害があったのかと再確認することが出来ました。(60代女性)

写真展『人間の復興』へ〜東日本大震災の記録
日時:平成26年8月28日(木)〜31日(日)
 28日(木)15:00〜20:00
 29日(金)10:00〜20:00
 30日(土)10:00〜21:00
 31日(日)10:00〜17:00
会場:日立市民会館111号会議室