「大衆とともに」今再びの前進を
公明党代表 山口那津男

山口那津男公明党代表 公明党はきょう11月17日、結党50年の大きな節目を迎えました。長きにわたり、公明党を支え、見守ってくださった党員、支持者、国民の皆さまに心より厚く御礼を申し上げます。
 1964(昭和39)年11月17日、公明党は池田大作創価学会会長(当時)の発意により結成されました。
 「日本の柱 公明党」「大衆福祉の公明党」――。大会会場の左右に大きくスローガンを掲げ、開かれた結成大会。「庶民の声を代弁する政党はないのか」という国民の期待を担い、庶民の中から誕生した公明党は、以来50年、福祉、教育、環境、平和などの分野で実績と信頼を積み重ね、国政の責任ある一翼を担う政党へと発展を遂げました。現在の公明党の躍動は、結成時の誓いをそのまま体現していると自負しています。
 この50年で国政に登場した政党は60を超えます。そのほとんどが、さまざまな風雪に淘汰され、消えていきました。栄枯盛衰が常の政界で、公明党が風雪に耐え抜き、50年という年輪を刻むことができたのは、ひとえに党員、支持者の皆さまが、わが身を顧みず、ご支援してくださったからであり、感謝の念は尽きません。
 また、党創立者が示された「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」という不変の立党精神が、党の根幹に脈々と受け継がれてきたからこそ、公明党は存在価値を失わず、中道主義の政党として、右にも左にも偏しない日本政治の“座標軸”としての役割を果たし得ているのだと思います。
ネットワークこそ最大の財産
 私は、この「大衆とともに」の立党精神に基づき、議員と党員、支持者が半世紀の時をかけ、地域の中に営々と築き上げたネットワークこそ、公明党の誇るべき最大の財産だと訴えたい。
 地域の小さな声が、地方議会さらには国会に届き、政治に反映する。こうした役割、機能を果たすことができるのは公明党しかありません。このネットワークの力を最大限に生かし、民意をつかむ感度を高め、政策を磨き実行し続ける限り、公明党に行き詰まりはないと確信しています。
 次の50年へ――。今再び、「中道主義」「人間主義」の旗を高く掲げ、次なる時代を築くのは、われわれ公明党であるとの自覚と決意を新たにし、前進を開始しようではありませんか。