東松島おのくんの家で記念撮影
 1月14日、井手よしひろ県議は、三代勝也日立市議と共に、東松島市小野駅応急仮設住宅の「おのくんの家」を訪れました。航空自衛隊百里基地も舞台となったテレビドラマ「空飛ぶ広報室」で一躍有名になった「おのくん」。震災復興や地域おこしの新たな取り組みとして、注目されています。
 生みの親の武田文子さんと企画広報担当・新城隼さんらと様々な意見交換をするとともに、「おのくん」の里親にもなりました。
東松島おのくんの家視察 「おのくん」は仮設住宅の集会所で、震災から一年後2012年4月に生まれました。ソックスをパーツごとに分け、それぞれに綿を詰める。そのパーツを手縫いでつなぎ合わせていく。ソックスの大きさ、色、柄など種類はさまざま。一体一体すべて手づくりのため同じものはできません。世界でたったひとつの「おのくん」が誕生したのです。
 「おのくん」は、仮設住宅に住む子どものところにソックモンキーが届いたのがきっかけ。アメリカの貧しい労働者階級のおかあさんが、子どもにプレゼントするために、おとうさんの靴下を改良して縫い上げたのがソックスモンキーです。
 「仮設住宅に住むお母さんたちは、今までの生活習慣が変わってしまい、時間を持て余していました。それで、みんなに声を掛けて集まり、ソックモンキーの作り方を教えてもらいました」と、武田代表は「おのくん」の出生の由来を教えてくれました。なかなかうまく縫えず、「めんどくしぇ、めんどくしぇ」と言いながら、仮設のお母さん方は縫っていました。このときのボヤキの声が苗字の「めんどくしぇ」になりました。
東松島おのくんの家視察 「おのくん」の販売所になっている仮設の集会所の棚には、手足の長さや頭の形、大きさも色も様々なおのくんが里親を待っています。
 里親(「おのくん」を購入すること)になるには、この「おのくんの家」を訪れる必要があります。里親になる方に、東松島を訪れてもらうことが大事だと考えているからです。「被災地に足を運んでもらって、津波の爪跡や街が復興する様子、がんばっている姿を見てもらいたいのです」と、新城さんが語ってくれました。
 テレビ番組で紹介され、マスコミにも人気となった「おのくん」。今では、全国から里親希望の注文が来ます。どうしても、東松島まで来られない方には、配送にも応じています。ただし、注文が殺到しているため、手元に届くまでには半年以上かかる状態です。
 「おのくん」の里親たちは、部屋に飾るだけでは満足せず、木に登らせたり、砂浜に座らせたり、自転車に乗せたり、いろいろな場所に連れ出して遊ぶ姿をフェイスブックなどのSNSで発信しはじめています。このわが子自慢が「おのくん」の人気に拍車を掛けているのです。

おのくん一行が、「空の駅・そらら」「茨城空港」を訪問
おのくんキャラバン<つくばイオン> 1月18日、「おのくん」のキャラバン隊が茨城県を訪れました。つくば市の月読神社での里親さんのオフ会。イオンつくばショッピングセンターでのキャンペーンイベント。そして、小美玉市内の「空の駅・そらら」、茨城空港を訪問しました。
 「おのくん」プロジェクトの次の目標は、「空に駅」をつくること。「おのくん」が作ったたくさんの人とのつながりを未来につなぐ!道の駅ならぬ「空の駅」を建設し、東松島市ににぎわいを取り戻すことです。東日本大震災からもうすぐ4年になりますが、閑散とした街を活性化させるには、一人でも多くの人が立ち寄ってくれるように、街の名所を、味を、人を知ってもらうための拠点が必要だと考えました。それが「空の駅」です。
 井手県議は、こうした「おのくん」の希望が一刻も早く叶うように、「空の駅」の先輩格「空の駅・そらら」を紹介しました。