
1月28日、茨城空港に唯一の定期路線を持つ国内航空3位のスカイマークが、東京地裁に民事再生法の適用を申請しました。スカイマークは、格安航空会社(LCC)との競争激化に加え、旅客機の大型化など経営判断の誤りで業績が悪化しました。スカイマークの経営が急速に行き詰まったきっかけは、国際線への進出を目指して、欧州航空機大手エアバスの超大型機“A380”の購入を決定したことです。業績悪化で支払いが滞り、契約解除を通知されて巨額の違約金を求められています。
国内線には高級感のあるシートを採用した中型機(A330)を導入して客単価の引き上げと利用客数の増加を狙いましたが、ドル建てのリース料は円安の流れの中で経営の足を引っ張り、搭乗率の低下を招く結果となりました。
スカイマークは1990年代後半からの規制緩和で誕生した航空会社4社の一つです。就航当初は経営難が続きましたが、西久保慎一氏が出資して債務超過を解消した上で、社長に就任して経営を立て直しました。西久保社長は最新鋭の小型機を導入するとともに、不採算路線から撤退を進め、羽田空港発着の収益力の高い路線に集中投資した結果、2013年3月期まで4年連続で営業黒字を達成しました。大手の寡占状態だった航空市場に風穴をあけ、低料金を実現したスカイマークの功績は大きく評価されています。
しかし、日本の航空業界でLCCが台頭するにつれて、収益が悪化。対策として打ち出した新方針がかえって経営の危機を深める結果になりました。
再生にあたっては、投資会社“インテグラル”による資金支援、経営改善支援を進めます。また、経営再建に向けた支援企業の選定も焦点となります。全日本空輸を傘下に持つANAグループが有力といわれいます。
スカイマークの負債総額は約710億8800万円。エアバスからの違約金請求は7億ドル(約826億円)とされ、再建の前途は楽観を許しません。
茨城空港は2月1により6便減
現在スカイマークは、茨城空港には5路線8往復が就航しています。2月1日より米子便、午前11時15分に出発する札幌便と午後3時10分に出発する福岡便、新千歳空港を午前9時10分に出発する札幌便と福岡空港を午後0時55分に出発する福岡便が減便されます。3月29日からは既に発表されている4路線7往復態勢が維持される見通しです。国内線を全てスカイマークに頼る茨城空港にとって、予断を許さない状況が続きます。
再生にあたっては、投資会社“インテグラル”による資金支援、経営改善支援を進めます。また、経営再建に向けた支援企業の選定も焦点となります。全日本空輸を傘下に持つANAグループが有力といわれいます。
スカイマークの負債総額は約710億8800万円。エアバスからの違約金請求は7億ドル(約826億円)とされ、再建の前途は楽観を許しません。
茨城空港は2月1により6便減
現在スカイマークは、茨城空港には5路線8往復が就航しています。2月1日より米子便、午前11時15分に出発する札幌便と午後3時10分に出発する福岡便、新千歳空港を午前9時10分に出発する札幌便と福岡空港を午後0時55分に出発する福岡便が減便されます。3月29日からは既に発表されている4路線7往復態勢が維持される見通しです。国内線を全てスカイマークに頼る茨城空港にとって、予断を許さない状況が続きます。
