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 日立市は様々な課題を抱え呻吟しています。地方創生元年と言われる今年4月には、統一地方選が行われ、日立市でも市長選と市議選が行われます。井手よしひろ県議は、日立の課題や可能性について、公明党の現職市議、党日立支部の役員と語り合いました。
 このブログでは、5回に分けてその内容をご紹介します。第4回目は、3期目に挑戦するそえた絹代さんです。

井手よしひろ県議会議員 そえたさん、今日はよろしくお願いいたします。
 添田さんは市役所の職員として30年間、福祉部門を中心に活躍されました。その後、市議会議員として2期8年間、務められました。市の職員と議員という立場は違いますが、日立の活性化のため、福祉の向上のため全力を挙げて努力されてきた事は、素晴らしいと思います。
市議会議員としての8年間では、どのようなことに力を入れて取り組んできたか、まずご紹介してください

そえた絹代市議そえた絹代市議会議員 皆様の温かい、力強いご支援をいただき、市議会議員として、2期務めさせていただきました。この8年間は女性の視点で、福祉・教育・住みやすい環境の整備に全力で取り組んできました。私は「感謝」と「誠実」と言う言葉が大好きで大切にしています。皆様から頂いたご支援に感謝し、ご意見やご要望の一つ一つを誠実に実現することに、全力を挙げてきました。
 例えば、認知症のお年寄りが行方不明になってしまったとの訴えをお聞きし、ケーブルテレビJ−WAYやFMひたちでの情報発信を行うようになりました。また、若いお母さんからの要望を受け、全国でもいち早く不育症の公費助成を実現しました。北部地域の学校給食が、食べるときには冷たくなってしまうと言う子供たちの声を聞いて、保温性の高い食器に交換することになりました。
 8年間でお受けした市民相談、住民相談は述べ2700件になりました。その結果、市内15箇所にカーブミラーを設置(小木津町・十王町・日高町・東町・相田町等)、市内3箇所の道路危険箇所に「とまれ」の標示、市内110箇所以上の道路舗装整備、市内80箇所以上の大掛かり草刈・木の伐採を実施(小木津町・田尻町・川尻町・十王等)、市内10箇所以上の農道・用水路の整備(小木津町・東河内町・下深荻町・十王等)などが実現しました。
 いずれも、地域の皆様からいただいた小さな声を、しっかりと行政に訴えて実現させたものです。この際、市の職員として働いた30年間のネットワークや、その経験が非常に役に立ちました。
井手県議 地域の皆様から様々なお話を聞く機会があります。その中でそえたさんが、子育て支援や教育環境の充実に、本当に頑張っているとのお褒めのことばをいただいています。これまでの実績や今後ぜひ実現したいことを教えてください。

日立市の人口減そえた市議 日立の人口減少が叫ばれ、人口の流出に歯止めがきかない現状が続いています。人口減少の理由を、働く場が少ないからとか、日立の企業が元気がないからと決めつけてしまっては、人口減少の本当の原因を見誤ってしまうのではないかと考えます。もし、日立市に本当に魅力があれば、日立から出て行く人は居ないはずです。むしろ周辺の市町村から、どんどん日立に新しい人たちが移り住んでくると思います。日立の魅力を高める近道は、子育て支援と教育環境の充実であると私は確信しています。
 「2040年までに、全国896の自治体が消滅してしまう可能性がある」との「日本創成会議」のレポートは、私たちに大きな衝撃を与えました。その消滅可能都市の一つに日立市も上がってしまっています。この日本創成会議の座長であり、総務大臣や岩手県知事も務めたことのある東京大学公共政策大学院の増田醋薺勸教授は、「(地方創生の)最低限の条件として、地方には学びと雇用の場が必要だ。加えて行政による結婚、出産、子育てに切れ目のない支援も重要になる。今、人口減少が大きな課題になっているが、安心して子どもを産み育てられる環境が整えば、若者が生まれ育った地域で暮らしていく意義も生まれ、郷土の担い手にもなるだろう」と、明確に語っています(公明新聞2015年1月28日付けインタビュー)

 子育て支援の環境整備では、保育所の整備や、放課後児童クラブの充実に全力で取り組んできました。今年4月からは、日立市の新たな子育て支援の戦略がスタートしますが、私は「子育て世代包括支援センター」を、できるだけ早く立ち上げたいと思っています。現在、妊娠・出産から子育て期にわたるまでの支援は、医療機関、保健センター、児童相談所、保健所といったような様々な機関が「縦割り」で行っていて、連携がとれていません。このため、ワンストップ拠点を「子育て世代包括支援センター」として整備することが、国の地方創生(地方創生先行型交付金)の中で位置づけられました。「子育て世代包括支援センター」では、保健師等の専門職等が妊産婦等に対して総合的相談を行うとともに必要なサービスをコーディネートし、切れ目のない支援を実施します。また、相談等を通じた評価の結果支援が必要と判断された妊産婦等に対しては、支援プランの策定等をおこないます。
 北欧のフィンランドでは、「ネウボラ」という切れ目ない支援をワンストップで行うための地域拠点を整備し、妊娠や出産等に係る相談支援や他の支援機関との連携を行い、子育て環境を整えています。この日本版「ウネボラ」が「子育て世代包括支援センター」です。

 子育ての金銭的な支援も充実させるべきです。マル福制度は、最低でも中学校卒業まで、外来も入院も拡充します。できれば、18歳まで所得の低い家庭や子どもさんが多くいる家庭、シングルマザー(ファザー)にはマル福を適用できるよう努力したいと思います。常陸太田市が導入している乳児を持つ家庭への「おむつ手当」(毎月2万円を0歳児を持つ家庭に支給)や、鹿嶋市が導入する予定の「子宝手当」(第3子以上の子どもに、月2万円を15歳になるまで支給)も参考にして、日立独自の支援策を創設したいと思います。

井手県議 教育環境の充実に関してはいかがですか?

そえた市議 日立市議会公明党は、小中学校の教育環境の充実に全力をあげてきました。、東日本大震災を教訓として、小中学校の校舎や体育館の耐震化を、全国で進めてきたのは公明党です。日立市でも耐震化率が9割を超えました。
 その上で、私は学校のトイレの洋式化を進めてきました。トイレの環境は子供達にとってとても大切です。家庭ではほとんどの子供達が洋式のトイレを使っています。学校の和式トイレになじめない子供達もいます。さらに学校施設、特に体育館などが地域の防災拠点として使われることも想定されます。その意味では、お年寄りや障害を持った方の利用も前提として、体育館などのトイレの洋式化を進めていきたいと思います。
 さらに普通教室のエアコンの設置を進めていきます。温暖化の影響で、夏が大変暑くなっています。子供達の学習環境を整備するために、扇風機の設置は完了しましたが、エアコンの整備を急いで行きます。

 また小中一貫教育の整備も、具体的に進めていかなければならないと思っています。すでにつくば市や那珂市では、すべての小学校と中学校を一貫校として整備する計画を進めています。これらに比べて日立市の取り組みは、大変遅れていると言わざるをえません。子供達の個性や能力を伸ばすために、できるだけ早く、小中一貫教育の流れを作っていきたいと思っています。

シルバーリハビリ体操井手県議 人口減少の問題とともに、日立市では高齢化対策も重要な課題です。先程は認知症のお年寄りの行方不明対策についてご報告を頂きましたが、元気なお年寄りのための政策の展開も重要だと思いますがいかがですか。

そえた市議 高齢者の介護の問題は確かに深刻です。しかし、65歳以上のお年寄りで、介護が必要になる方は全体の約2割です。と言うことは、8割が元気な高齢者ということになります。「ピンピン・コロリ」という言葉がありますが、元気に生活され、介護が必要にならない状態で一生を全うする。このような生き方が望まれていることも事実です。
 多くのお年寄りに元気に生活していただくために、私は3つの提案をしたいと思っています。
 1つは介護予防の充実です。茨城には介護予防、リハビリの権威である大田仁史先生がいらっしゃいます。太田先生が考案した「シルバーリハビリ体操」は、お年寄りが体力維持し、たとえ介護が必要になっても残された機能を維持できる大変優れた体操です。この取組は60歳以上の体操指導士が、高齢者の集いなどに出向いて体操を指導するというものです。お年寄りがお年寄りと共に健康増進を図る取組です。全国的にも高く評価されています。日立市でも、“日立市シルバーリハビリ体操指導士会”の皆さまが活発に活動されています。こうした方々の活動をしっかり応援し、このシルバーリハビリ体操をもっと普及させていきたいと思います。

そえた絹代市議 第2に、元気なお年寄りが集まれる“場”を創出したいと思います。先日、大変寒い日でしたが、相田地区の皆様にご挨拶をしようと回ってみると、多くのお年寄りが「はまぎく荘」に集まって、楽しいひとときを過ごされていることを知りました。はまぎく荘は、日立市が運営する老人福祉センターです。ひろく高齢者のために各種の相談(健康相談・生活指導)や教養の向上、レクリエーション等のための施設です。このように歩いて行ける距離に、お年寄りが自由に集まり、おしゃべりをしたり、お茶やコーヒーを飲んだり、カラオケを楽しんだりできる「集いの場」を作ることが大切だと思います。
 日立市でも地域での交流の場として「ふれあいサロン」が、平成15年からスタートしています。現在、119箇所で毎週1回から月に1回程度、地域の身近な気軽に集まることができる場所で、ボランティア等との仲間づくりをとおして、生きがい支援及び健康の増進の活動が行われています。
 このような「ふれあいサロン」を一歩進めて、常設型の「集いの場」を整備していきたいと思います。
 また、テレビで東京都北区の取組が紹介されていました。北区では介護保険のサービスを受けていないお年寄り向けに、400円でランチが食べられる「高齢者ふれあい食事会」を開催しています。一般の食堂・レストランや喫茶店で、400円のメニューが提供されています。当然400円では、お店で赤字が出てしまいますので、その分は行政が負担をしています。「高齢者ふれあい食事会」は、お年寄りが一同に会して楽しく食事をすることによって、食生活の改善及び健康の増進、地域社会との交流や孤独感の解消、閉じこもり予防を目的に行っています。高齢者の対策にもなり、商店街の活性化にも繋がります。こうした事業も日立市で検討するべきだと思います。
 さらに、「いばらきシニアカード」の充実も必要です。昨年12月から、茨城県では「いばらきシニアカード」がスタートしました。これは県議会公明党の提案で実現したものです。お年寄りがこのカードを見せることによって、様々なお買い物や飲食店でのサービスに割引や特典が受けられます。まだまだ利用できる店舗が少ないように思います。このシニアカードが利用できる店舗やサービスをもっと増やしていきたいと思います。

 3番目は、元気なお年寄りがやり甲斐をもって活動できるボランティアの仕組みを作ります。コミュニティやNPOが主体となって、地域毎に買い物や電球の交換、再資源の搬出など軽作業を請け負う仕組みを作ります。そして、お年寄りがサービスを提供すると、一定の報酬を現金や地域通貨、様々なサービスを受けられるクーポン券などと交換できるようにします。高齢者の支援と元気なお年寄りの生きがいの場の創出が、同時に実現します。
 こうしたお年寄りが、一生元気で楽しく住み続けられる日立市を目指していきたいと思います。

そえた絹代のプロフィール
  • 日立市議会議員2期目
  • 市議会総務産業委員会委員
  • 新庁舎建設特別委員会委員
  • 幹線道路整備促進特別委員会副委員長
  • 昭和28年8月生まれ
  • 昭和41年3月 日立市立日高小学校卒業
  • 昭和44年3月 日立市立日高中学校卒業
  • 昭和47年3月 県立日立商業高校卒業
  • 日立市役所職員として30年間勤務
  • 日立市小木津町在住