西成沢町の火災現場 2月25日午前2:00ごろ、日立市西成沢町の国道6号線に面した木造2階建ての店舗兼住宅から出火。店舗兼住宅1棟、約200平方メートルが全焼する火事がありました。
 この火災の影響で、国道6号線に沿って架設されていた電線、電話線、ケーブルテレビの光ケーブルなどが切断されました。
 特にケーブルテレビへの影響は大きく、午前2:10〜午後1:00の約11時間にわたって、市内4000世帯でテレビとインターネットが接続できない状況が続きました。
 影響を受けた地域は、西成沢町より南側で、国道6号線より山側の地域(一部6号線より海側の地域もあります)です。対象地域:城南町3・4丁目、千石町1〜4丁目、成沢町の旧番地、西成沢1〜4丁目、諏訪町1〜6丁目ならびに旧番地、鮎川町6丁目、桜川町1〜4丁目、大久保町1〜5丁目ならびに旧番地、末広町2〜5丁目、中丸町1・2丁目、金沢町1〜7丁目ならびに旧番地、塙山町1・2丁目、大沼町1〜4丁目、みかの原1・2丁目、森山町3・4丁目、台原町1〜3丁目。

 今回の事故の経緯をケーブルテレビ・JWAYのホームページから転載します。
  • 西成沢町1丁目において火災が発生、2月25日午前5時26分頃鎮火しました。現場検証による該当地区への立ち入りが解除され次第、復旧作業に入ります。現在、復旧作業待ちの状態です。(2月25日 午前5:46)
  • 現場への立ち入りが可能になったため、復旧作業を開始いたしました。本日午前中の復旧を目標に、順次作業を行います。(2月25日 午前6:47分更新)
  • 今回の障害につきまして、「日立市ホームページへの掲載」「戸別受信機(日立市防災行政無線)での放送」「FMひたちでの放送」におきましても、ご案内(この後の予定を含む)のご協力をしていただいております。復旧作業におきましても、引き続き行っておりますので、今しばらくお待ちいただきますよう、お願い申し上げます。(2月25日 午前9:05更新)
  • 弊社へのお電話がつながりにくくなっており、誠に申し訳ございません。現在も、着々と復旧作業を進めております。一部地域につきましては、復旧が完了したところもございます。まだ復旧がされていないお客様方々の地域も、この後、復旧をすすめて参りますので、今しばらくお待ちください。(2月25日 午前11:36更新)
  • 当障害の完全復旧は午後1時頃を予定しております。当初、午前中の完全復旧を目標としておりましたが、遅れる事となり、大変申し訳ございません。(2月25日 午前11:49更新)
  • 本日未明より発生していた障害につきまして、午後1:00をもって全域で復旧いたしましたので、ご連絡申し上げます。(2月25日 午後1:17更新)
ケーブルテレビ・JWAYに要望書提出
西成沢町の火災現場 今回の事故の発生は火災に伴うものであり、その自己責任をJWAYに求めることは出来ません。しかし、障害が広域で発生し、復旧まで11時間を要したことは大いに反省しなくてはなりません。そのうえ、障害発生の住民(利用者)への広報体制が脆弱であったことも指摘せざるを得ません。火災は発生が早朝であったため、多くの家庭では朝、テレビの電源を入れて受信できないことが分かりました。テレビ自体の故障と勘違いした方も多かったようです。多くの利用者はインターネットの回線もケーブルテレビを利用していたため、ネットへのアクセスも出来ず障害情報を入手することが出来ませんでした。午前9:00過ぎに防災行政無線で、火災による通信障害であること、お昼頃まで復旧に時間が掛かることを告知しましたが、多くの家庭では出勤前とのタイミングを逸しました。
 こうした状況を重視して、井手よしひろ県議ら茨城県議会公明党議員会は火災現場を調査すると共に、JWAYの左子幸治社長に対して要望書を提出しました。
 要望書では、火災、地震、事故などによる架線切断などの重大事故に対する、日立市の重要なライフラインの一つであるケーブルテレビの危機管理体制の強化を求めました。
 具体的には、●ケーブルテレビの基幹回線(基幹光ケーブル)に関しては複線化・ループ化を図ること。●日立市との防災協定の提携を検討し、障害情報を防災行政無線や市の公式ホームページなどで速やかに広報すること。●スマートフォンや携帯へのメール配信など、複数のチャンネルでの情報伝達を検討すること。との3点を要請しました。