3月27日、県北振興策の一つとして茨城が推進する「アイデア提案型インターシップ」の成果発表会が常陸太田市内で開催されました。アイデア提案型インターンシップは、県北地域の企業や団体の活性化と学生の成長と将来の県北地域へのUIJターンの促進を目的にしてます。一般的なインターシップが就職を前提に、学生が職場で1日〜1週間程度、職場の雰囲気を知ることを目的にしています。一方、アイデア提案型インターシップは、1ヶ月から1ヶ月半程度、企業の様々なニーズに対して学生が具体的な取り組みを行い、成果をもたらそうという取り組みです。受け入れ企業は、新規開拓、営業・販路拡大、社長の右腕として経験・助言、学生の強みを活かした新たな気付き・提案など課題をインターンの方に課題として提供します。
提案型インターンシップ成果発表会
 今日の成果発表会では、6社7名のインターンがそれぞれの課題に挑戦した結果を発表しました。
 インターンを経験してよかったことを、「学生である自分の意見をしっかり聞いてもらえて嬉しかった」「目標やアイデアを実現するために、しっかり先を見通しながら計画を立てて、仕事に取り組むことの重要性を学べた」「仕事は多くの方が関わっているので、人と人とのつながりを大事にしながら仕事をしていきたいと思った」などと、参加した学生は語っていました。
 インターンシップの具体的な成果としては、長い間課題として出来上なかったNPOの活動を発信するホームページが完成したり、インターシップを受け入れた企業同士のコラボが成立したり、新たなメニューが完成したり、受け入れ側の企業にも大きなメリットがありました。
 受け入れ側の会社にとっては「日々の業務の中では難しい、商品開発やホームページの作成など、インター学生とともにできて良かった」「インター生を受け入れて、企業イメージが上がり、広報にも役立った」「今までなかなか学生とのつながりが持てなかったが、インターン学生を通して継続的なつながりが持てるようになった」などの評価が寄せられました。
 初めてのアイデア提案型のインターンシップを終えて、「1ヶ月では非常に短い!春休みだけではなく、継続的にやりたい」「正直、1ケ月では短くて、素晴らしい機会なのでもっと期間がほしい」などの声が上がりました。
 こうしたインターシップは、一朝一夕で目に見える成果が出るものではありません。実際に県外の出身で県外の大学に学ぶ学生さんを迎えることができたのは一人だけでした。県外の学生を県北地域に迎えるためにはどのようにしていくのか、今後の課題もみえてきました。
 インターンを無事に勤め上げた学生の皆さん、本当にご苦労様でした。受け入れ企業の方々に感謝申し上げ、今回のインターシップを推進した“エポック”のお二人に敬意を表します。