3月27日、井手よしひろ県議はJR常陸多賀駅で県議会報告を行い、国が進める地方創生の第一弾とも言える“プレミアム商品券”の発行について報告しました。
 政府は24日、経済対策と地方創生を目的に2014年度補正予算に盛り込んだ自治体向けの「地域住民生活等緊急支援交付金」(総額4200億円)の配分を発表しました。このうち「地域消費喚起・生活支援型」(2500億円)の対象事業は、地元の商店街などで購入価格を上回る買い物ができる「プレミアム付き商品券」が多く、全体の64%(事業費1589億円)。全国1788自治体のうち1739自治体(1709市区町村と30都道府県)が計画しています。
 日立市では、6月を目途に額面6000円の商品券を5000円で発売します(プレミアム率20%)。発行額は4億8000万円に決定しました。
全国に先駆け鳥取市で販売開始、購入者から喜びの声「すごくお得でうれしい!」
 3月20日には、全国に先駆けて鳥取市で“プレミアム商品券”の販売がスタートしました。
 午前9時、鳥取市のスーパー「トスク」が開店すると同時に、プレミアム付き商品券を購入するために集まった大勢の人々が一斉に店内へなだれ込みました。待ち切れない思いがあったのか、販売開始から約2時間、行列が途切れない盛況ぶり。20分ほど並んで手に入れたという女性は、「きょうの昼、親戚との食事でさっそく使う」と、にっこり笑っていました。
 鳥取市商店街振興組合連合会が主体となり発行したプレミアム付き商品券「ふくちゃん券」は、入手額1万円で1万2000円分の買い物に使えます(500円券が6枚、1000円券が9枚つづりのセット)。購入方法は完全予約制で、はがき、ファクス、インターネットなどから申し込みます。
 商店街連合会によると、20日時点で発行総数10万セットのうち、6万5000セットが予約済みです。
 使用期限は9月19日までの半年間。市内にある553の店舗(3月10日時点、取扱店は随時更新)で使えます。他の自治体との差を出すため、商品券のイラスト製作に市在住のイラストレーターClaraさんを起用。多彩な色使いで「家族で楽しく使ってほしい」との思いを込めました。
 好調な滑り出しに対して市経済観光部の竹氏正順次長は、「プレミアム付き商品券をきっかけに、さらなる消費が商店街で生まれれば」と期待を込めています。この日、商品券を購入した山根京子さんは、「すごくお得なのでうれしい。甥が家を新築するお祝いに、ちょっと良い家電製品を贈ろうと思う」と話していました。
公明党が推進、各地で人気を博す!
 プレミアム付き商品券は、全国各地で発行に向けた動きが本格化しています。3月8日には、山形県大石田町がプレミアム率20%の商品券を販売。当日は午前9時の販売開始前から、販売会場に人々が列をつくる大盛況ぶりで、大石田町商工会は「地元での消費拡大につながる」と、地域経済活性化への効果を強調しています。また、15日には長野県飯島町がプレミアム率30%の商品券を販売し、3050セットが、何と“即日完売”しました。
(全国のプレミアム商品券の発行情報は、公明新聞の記事をもとに記載しました)