いばらきシニアカードのヒアリング 5月18日、井手よしひろ県議ら茨城県議会公明党議員会は、「いばらきシニアカード」の普及状況や活用の状況を調査しました。「いばらきシニアカード」は、昨年12月よりスタートした、お年寄りの外出や社会参加を促すための高齢者優待制度。茨城県民で65歳以上の希望者に発行され、これを協賛店で提示することで、料金の割引やポイントの割増、粗品進呈などの特典が得られます。
 「いばらきシニアカード」の普及状況について、担当課である長寿福祉課長は「3月末まで約7万枚を市町村が発行しました。協賛店も順調に増えており、4月末で協賛店舗の数も1800店舗にまでなりました。プレミアム商品券の発行に合わせての特典で、さらに発行枚数が増えることが期待されます」と報告しました。
 茨城県内の市町村では、国の地方創生交付金を活用した「プレミアム商品券」を発行します。茨城県は、この取組にお年寄りの支援の意味を加え、「いばらきシニアカード」を提示すると、市町村が発行するプレミアム商品券が、さらに1万円の購入で2000円割引で購入できる補助事業を始めます。(例えば、額面1万2000円の商品券を1万で販売する場合は、さらに2000円割引の8000円で購入できます。額面6000円の商品券を5000円で販売する場合は、1000円割引の4000円で購入可能)
 すでにプレミアム商品券を発売した牛久市では、シニアカードに関する問い合わせが、200件近く殺到するなど関心が高まっています。
 「いばらきシニアカード」は、県内在住の65歳以上の高齢者が対象で、各自治体の高齢福祉担当窓口や地域包括支援センターなどで、保険証や免許証で本人確認をした上で受け取れます。カードの裏面には緊急連絡先や血液型、かかりつけ医などの記入欄が設けられており県は緊急連絡用としての活用も呼び掛けています。
 協賛店は小売業や銀行、サービス業、飲食店・旅館業など幅広く、店頭には目印になるステッカーやポスター、卓上のぼりが掲示されています。なお、協賛店には無料でシニアカードのグッズが配布され、提供するサービスも独自に定めることができます。
 専用ホームページも開設されており、地域や分野別に協賛店舗を検索でき、サービス内容も確認できます。

いばらきシニアカード協賛店からヒアリング
亀印製菓視察 茨城県庁でのヒアリング、意見交換を終えた県議会公明党の一行は、協賛店舗である亀印製菓「お菓子夢工房」を訪問し、シニアカードの利用状況を聴取しました。お菓子夢工場の沼里勉さん(直営本部部長)は「少しずつ、シニアカードの認知度が上がってきています。お菓子夢工場では、カードを提示していただくと商品を5%引きで購入できます。シニアカードを作っておいて良かったと喜ばれます。レジに近くに、シニアカード協賛店のミニのぼりを立て、5%引きとの手書きのポップを付けてアピールしています」と、語ってくださいました。また、直接販売あたっている担当者からは「どこに行けばシニアカードが作れるのか、との問い合わせもあり、市役所などで作れることを案内しています」との話がありました。