2015/8/10公明新聞 2015年6月1日、茨城県北茨城市は、日常的にかかりやすい病気や健康問題を総合的に診療する「北茨城市民病院附属家庭医療センター」を開設しました。このセンターは、市民病院と筑波大学が連携した研修医の教育拠点施設の役割も担っています。公明党の井手義弘県議と蛭田千香子、豊田弘俊の両市議はこのほど、同センターを訪れ、関係者と意見交換をしました。(以下、公明新聞2015/8/10付けに掲載された記事を転載いたします)

北茨城市民病院と筑波大学が連携して運営『公明市議が設立に尽力』
 「北茨城市民病院附属家庭医療センター」は、患者が診療科を選ぶ必要がなく、足を運びやすい医療機関として北茨城市中郷町に設立された。敷地面積は2013平方メートル、軽量鉄骨平屋建てで、延床面積は582平方メートル。市民病院と筑波大学が設計段階から参画。研修医の教育などに利用されるカンファレンス室や医学生用の宿泊室などが整備され、専門医になるための教育機関としての役割も担う。
 診療は、家庭医療専門医が行う。この専門医は、日本プライマリ・ケア連合学会が認定し、内科や小児科などの広い専門知識を持ち、地域医療に従事している。
 2017年に施行予定の新しい専門医制度により、現在の「家庭医療専門医」は「総合診療専門医」へ移行する。このため、同センターは県内の総合診療専門医の養成拠点となることが期待されている。
北茨城家庭医療センター 同センターで診療に当たっている筑波大学講師の横谷省治医師は、「筑波大学では総合診療専門医をめざす医学生が増えている。この施設は規模が大きいので多くの若手の医者などを受け入れることができる。“未来の総合診療専門医”を受け入れることで、地域の医師不足の解消につなげていきたい」と強調した。
 同センターでは現在、多い日で1日50人ほどが受診。患者から「このセンターができて本当に良かった」「親切に何でも聞いてくれる。的確な治療で安心できる」との声が寄せられているという。
 蛭田市議は、市議会文教厚生委員会の委員長として同センターの設立に向けて、県内の病院を視察するなど、尽力してきた。
 宮澤麻子センター長は「健康の悩みを気軽に相談できると多くの人に言われる。このセンターの医療や教育機関としての役割は大きい」と話していた。
 蛭田市議は「地域住民が安心して健康管理できるよう、さらにサポートしていきたい」と決意を語っていた。