NIPPON QUEST
 8月11日から、経済産業省は全国各地の「ふるさと名物」を国内外へ広く発信するウェブサイト「NIPPON QUEST(ニッポン クエスト)」を公開しました。
 ふるさと名物のPRを通して地域活性化の機運を高める一方、海外での販路開拓や外国人観光客の誘致をめざす事業者らの取り組みを後押しします。
 このサイトは、全国各地から寄せられたふるさと名物の投稿を基に、工芸品や雑貨などの「モノ」、ご当地グルメなどの「食」、ものづくり体験などの「アクティビティ(旅行先での遊びなど)」の三つのカテゴリー(分類)で紹介。情報は外国人観光客の閲覧も視野に、日本語を英語や韓国語など5言語に翻訳し、それぞれの言語で検索もできる仕様となっています。閲覧者は、その投稿に対するコメントも書き込めます。
 ふるさと名物として投稿できる「モノ」「食」「アクティビティ」の情報は、世界中の人たちに「ぜひ買って、味わって、体験してほしい」内容とすることを基準とし、個人、法人を問わず誰からでも投稿を受け付けるのが特徴です。政府の主導ではない“地域発”の提案を促し、各地に眠る資源を掘り起こしていく方針です。
竜神大吊り橋のバンジージャンプ 投稿方法は、「NIPPON QUEST」のページから情報を入力し、サイト運営事務局の審査を経て掲載される仕組みです。事務局の広報担当者によれば、7月1日から31日までに221件が事前投稿され、サイトの公開以降、投稿数の累計を1カ月間で1500件、半年で6500件、1年で1万件とすることをめざしています。
 経産省生活文化創造産業課は、ふるさと名物の情報発信について「各地の埋もれた資源を外国人にアピールし、2020年へ年間の訪日外国人旅行者数を2000万人とする目標達成に向けた一つの手段にしたい」と強調。地域活性化の面でも、来年の初頭には、独自の評価システムによる人気ランキングで上位となった、ふるさと名物を表彰する催しや受賞商品の展示会などを開催する方針です。
公明党が応援事業を提案・推進
 公明党は、山口那津男代表が2014年10月の参院代表質問でふるさと名物や日本の伝統文化を生かした観光政策の推進を訴え、「地域の魅力を再発見し、世界へ発信する取り組みを積極的に行うべき」と強調。同11月に、政府に提出した「緊急経済対策」の中で「ふるさと名物応援事業」の実施を提案し、ふるさと名物を掘り起こす取り組みを後押ししました。
 8月12日、井手よしひろ県議も同サイトに登録。早速、常陸太田市の“竜神大吊り橋のバンジージャンプ”を登録申請しました。
参考:NIPPON QUEST