現在、先進的な自治体でコンビニエンスストアと提携し、住民が近所のコンビニで買い物ついでに健康診断を受け、自分の健康状態を把握できるようにする取り組みが進められています。
近年、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病が増加傾向にある中、健康診断の重要性があらためて指摘されています。
企業などに所属している人は、職場で健康診断を受ける機会がありますが、個人事業主や専業主婦などは定期的な健康診断を受ける機会が少ないと言われており、近年、特に若い世代の専業主婦の健康診断受診率の低さなどが指摘されています。
そのような中、最近では地域ごとで健診率向上に向けた取り組みなども行われるようになっています。
兵庫県尼崎市では、これまで健康診断を受けたことのない潜在的な生活習慣病予備軍や重症者の掘り起し、若年者の健診受診率の向上など、市民の健康寿命の延伸を目的に2012年10月にローソンと健康協定を締結。それに基づき、2013年10月20日から12月15日にかけて全12回、全国で初めてローソン店舗の駐車場を利用した出前型のいわゆる“コンビニ健診”を実施しました。
市民の健康寿命の延伸をめざし、生活習慣病の発症予防と心筋梗塞や脳卒中などの重傷化予防の取り組みとして、平成17年度(2005年)から「ヘルスアップ尼崎戦略事業」を実施している尼崎市と、「マチの健康ステーション」を謳い、各種健康支援事業を展開するローソンの目指す方向が同じであることを受けて、全国初の試みとして実施することとなりました。
具体的には、受診希望者が実施スケジュールから希望日時を選択し、インターネットや電話、または実施する各店舗で事前に予約した上で健診を受診します。当日は、店舗の駐車場にテントなどを設けるなどして健診を実施します。
2013年に実施したコンビニ健診の結果では、16歳から82歳までの248人が受診し、その内、若い世代(16〜39歳)が半数となり、また受信者の8割が「市の健診を初めて受けた人」で、そのうち約7割の人が血糖高値や高血圧など、検査結果で何らかの所見がありました。
受診した人からは「身近なローソンだから健診を受ける気になった」、「初めて健診を受けたけど、こんなにいろいろわかるとは思わなかった」などの声が寄せられました。
尼崎市では、2014年にも5月〜7月、10月〜11月にかけて実施し、今後も引き続き取り組んでいく予定です。
今後の課題としては、民間企業とタイアップしてこうした取り組みを実施する場合、いかに事業の継続性をもたせていくかということがあります。企業側としても単なる集客効果にとどまるのではなく、収益に結び付くようなメリットが求められるため、今後、実施していく中で様々検討されるものと思われます。
なお、このようなコンビニ健診は、尼崎市を皮切りに石川県野々市市や佐賀市などいくつかの自治体で実施され、生活に身近なコンビニが生活習慣病対策を担う存在として注目されています。
参考:ローソンとの健康協定に基づく健診の結果について(尼崎市)
参考:佐賀市コンビニ健診チラシ(PDF)
参考:野々市市コンビニ健診チラシ(PDF)
具体的には、受診希望者が実施スケジュールから希望日時を選択し、インターネットや電話、または実施する各店舗で事前に予約した上で健診を受診します。当日は、店舗の駐車場にテントなどを設けるなどして健診を実施します。
2013年に実施したコンビニ健診の結果では、16歳から82歳までの248人が受診し、その内、若い世代(16〜39歳)が半数となり、また受信者の8割が「市の健診を初めて受けた人」で、そのうち約7割の人が血糖高値や高血圧など、検査結果で何らかの所見がありました。
受診した人からは「身近なローソンだから健診を受ける気になった」、「初めて健診を受けたけど、こんなにいろいろわかるとは思わなかった」などの声が寄せられました。
尼崎市では、2014年にも5月〜7月、10月〜11月にかけて実施し、今後も引き続き取り組んでいく予定です。
今後の課題としては、民間企業とタイアップしてこうした取り組みを実施する場合、いかに事業の継続性をもたせていくかということがあります。企業側としても単なる集客効果にとどまるのではなく、収益に結び付くようなメリットが求められるため、今後、実施していく中で様々検討されるものと思われます。
なお、このようなコンビニ健診は、尼崎市を皮切りに石川県野々市市や佐賀市などいくつかの自治体で実施され、生活に身近なコンビニが生活習慣病対策を担う存在として注目されています。
参考:ローソンとの健康協定に基づく健診の結果について(尼崎市)
参考:佐賀市コンビニ健診チラシ(PDF)
参考:野々市市コンビニ健診チラシ(PDF)