避難所 9月10日、井手よしひろ県議は、県議会代表質問終了後、ただちに鬼怒川の堤坊が決壊した常総市に急行。衆議院議員の岡本三成議員、参議院の長沢広明議員、田村佳子県議、遠藤正信常総市議、川名敏子守谷市議とも現場で合流し、避難所と常総市役所を訪れ、情報収集、意見交換を行いました。
 常総市立石下西中学校には午後7時過ぎに到着。既に約170名の市民が避難していました。一行は、市職員から現状を聞くとともに、避難した方からお話しを伺いました。家族と避難していた飯田さんは「自宅がどうなっているのが心配です。万が一のことがあれば、どのような支援を受けられるか不安です」と語りました。
 石下西中学校では、ペットの同行避難の実態なども調査し、市役所に移動しました。
 常総市役所では、高杉徹市長と面談。救援物資の調達などについて要望を受けました。井手県議は「大きな浸水被害に対して、県や周辺市町村、そして国の積極的な支援をもって困難を乗り越えて行きたい。県議会公明党としても最大限の努力をしていきます」と語りました。
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昨年11月に竣工した常総市役所が水没、庁舎機能を喪失
 井手県議らが常総市役所を訪れて数時間後、市役所一帯が浸水し、停電、電話やインターネットなどの通信回線も通じなくなると不測の事態に陥りました。非常時の自家発電装置も水没するなど、危機管理の甘さが露見しました。常総市役所庁舎は、昨年(平成26年)11月に建替えられたばかりでした。浸水ハザードマップで確認すると、浸水が予見された場所でありながら、非常用発電機を地下に配置した設計に疑問が残ります。
 また、災害時に市民に貴重な情報を提供するインターネットや防災行政も併記なども全てダウンしました。市の行政が10日深夜から12日昼ごろまで、市の行政機能がストップしたことになります。
 幸い、災害対応に関しては、既に消防、警察、自衛隊、国や県、周辺市町村などが自主的に活動を展開しており、大きな混乱には至りませんでした。インターネットでの情報発信は、県から派遣された専門家の支援もあり、12日には復旧しました。ボランティアの受け入れを行うボランティアセンターも、県の災害ボランティアセンターが12日より稼動できました。不足していた避難所も、周辺の守谷市、つくばのみらい市、つくば市が、行政の境界を越えて自発的に受け入れました。