旭町津波避難階段(JR日立駅東口)
 11月20日、日立市が旭町の海岸地域に整備を進めてきた「津波避難階段」が完成し供用が開始されました。29日午後井手よしひろ県議は、現地を訪れ、完成した津波階段を確認すると共に、周辺住民からご意見を伺いました。
 35世帯105人が居住する旭町地区は、海抜が3メートル前後で最大クラスの津波(レベル2)が発生した場合、5〜6メートルの浸水被害が想定されています。地域住民は津波が到達するまでに、東日本大震災の発生前から、高台へ避難できる避難路の整備を要望していました。
 東日本大震災では、日立バイパスの工事に関連して待望の嵩上げと海岸部の埋め立てが行われてために、津波被害を免れました。
 今回、国の復興基金を活用し、高さ21メートルの巨大な避難階段が完成しました。津波避難階段は正方形のらせん階段で、途中4所に踊り場を設置されています。通路には転落防止柵を設け、太陽光発電のLEDスポットライトを8基配備されて、夜間の避難にも万全を期しています。同時に避難階段までの進入路(道幅約3メートル)と市道(道幅約6メートル)も整備され、誘導看板も設置されました。総事業費は1億700万円です。
 日立市は今年2月から設置工事を行ってきましたた。階段は高台の駅前広場(日立駅海岸口)につながっており、徒歩での避難時間はこれまでよりも、10分程度短縮できます。
 井手県議が訪問した住民は、「永年の要望がやっと叶いました。地震や津波はいつあるか分かりません。高潮なども心配です。災害はいつ起こるか分からないので、危ないという情報があれば、率先して避難していきたいと思います。駅側の避難所なども明確にして欲しい」と、語っていました。
旭町津波避難階段