12月6日、「KEPOKU ART 2016 県北芸術祭」のプレイベント。「アートでむすぶ、アートでつなぐ」が、常陸大宮市のロゼホールで開催されました。
今回は、北澤潤さん、力石咲さんのワークショップとアートトークです。
北澤さんは、茨城の取手・井野団地を舞台に、太陽の光を宿泊客とホテルマンとが一緒に集めて発電し、その電気を使って過ごす一夜を提供する世界初の団地ホテル、「サンセルフホテル」プロジェクトを行っています。
お客様を迎える部屋は団地の空き部屋。ホテルマンが時間をかけてつくってきたさまざまな”おもてなし”を加えて、宿泊日限定で「ホテル」に変身します。ホテルマンは団地や近隣の住民のみなさんが務めています。
東日本大震災の被災地では、仮設住宅のなかに「手づくりの町」をつくる「マイタウンプロジェクト」を敢行。2メートル四方のカラフルなゴザを編む作業を仮設住宅の集会所ではじめ、その作業に自然とあつまった人びとと共につくりたい町について話し合う。編み上がったゴザを組み合わせた上に、思い思いの「町のパーツ」を簡易的に設え、それらが市場のように立ち並ぶことで「手づくりの町」を作り上げました。
北澤潤八雲事務所のHP:http://junkitazawa.com/
力石さんの素材は、ふわふわ・もこもこの毛糸。
最近の「ニット・インベーダー」というプロジェクトでは、毛糸が街中のものを包み始めました。
「《addi UFO》と呼ばれる上空の編み機がキャトルミューティレーションをして周りのものを編み包む。 編み物というものは不思議なもので、細い糸から太い糸を作ってより大きなものを編むことができます。 最初は1本の細い糸ですが、どんどん太くなって広がって、地球までも簡単に編み包むことを目的としている」と、力石さんは綴ります。
そして、何よりも力士さんは、自分自身もかわいらしいニットに包まれています。アーティストというよりも、まるで毛糸の妖精のような女性です。
スーパーニットクリエイター・力石咲さんのHP:http://www.muknit.com/info/
このお二人のアートトークのキーワードは「インべイジョン:invasion」。芸術が日常社会、日常生活に侵略(インベード)していくということの面白さや発見、新たな価値などを、私たちに教えてれていました。