12月16日、藻谷浩介氏の講演会「若者と女性が住みたい日立へ」の模様が、茨城新聞に紹介されました。この講演会は、日立女性フォーラムの主催で、11月29日に茨城大学日立キャンパスで開催されました。

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 日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介さんを招いた講演会が、日立市中成沢町の茨城大工学部で開かれた。「日立市の人口社会減 全国ワースト2からの脱却」と題して講演した藻谷さんは、人口減少に歯止めをかける処方箋として「子育て支援と地産地消が大事。中でも、学童保育・病児保育・小児科医療を徹底的に充実させることが最も大切」と説明した。日立女性フォーラム主催。
 藻谷さんは、国立社会保障・人口問題研究所が公表している人口予測や、住民基本台帳のデータなどを基に解説。日立市は14歳以下の人口が2010年は2万6千人いたが、20年には1万9千人まで減少する予測が出ていることから「このままでは140年で市の人口がゼロになる」と警鐘を鳴らした。
 若者が地元に戻ってきやすい環境づくりと子育て世代の支援で出生率を上げることが急務で、小児科医療などの充実とともに「母親の早期職場復帰と柔軟に休める雇用環境、父親も子育て中に柔軟に休める文化をつくりあげることが必要」と説いた。また、地域内で現金を循環させる“地産地消”を推進することで、雇用と若者人口が増えていくとした。
(茨城新聞2015/12/16付けより引用、写真は日立女性フォーラムより提供を受けました)