久慈浜一望橋
 2月8日、日立市久慈町のJR常磐線を跨ぐ歩道橋(跨線橋)が完成し、安全祈願式(渡り初め式)が行われました。この跨線橋は、久慈地区の住民や日立市商業、久慈中学校の生徒などから名称が公募され、日立商高3年三代知里さんの作品「久慈浜一望橋」が選ばれました。西側の高台からの眺望の良さにちなんだ名称です。
 久慈浜一望橋は、JR常磐線を東西に跨ぎ、長さ33メートル、幅2メートル、高さ9.3メートル。日立市が国の津波対策の補助金などで整備しました。総事業費は約2億円です。
久慈浜一望協
 東日本大震災で、この久慈地区は全・半壊、床上浸水の被災件数が約300件ありました。久慈浜一望橋の東側は海岸に近く、低地では津波浸水が想定されています。一方、西側は高台になっており、避難場所に指定されている日立商業高校や久慈中学校があります。災害時には、久慈地区の住民の避難路になりますが、JR常磐線が通過しているために、直接高台に退避することができませんでした。
 式典で小川春樹市長は「災害時の避難路としての観点からも一望橋は迅速に避難するための経路として利用されます。ひたちBRTの停留所にも近く、中学生や高校生、住民などに大いに活用してほしい」とあいさつしました。