ジオドラ 茨城県北ジォパークのお土産として「ジオドラ」が誕生しました。これは、県北ジオパークの活動を支援する茨城大学の学生が中心となり、オリジナル商品として開発されたどら焼きです。製造・販売は地元の老舗亀印製菓が行い、同社の直営店とスーパーカスミの県央・県北の店舗で販売されます。ジオどらは、3個入り500円、6個入りで1000円です。どら焼きの表面に、奥久慈リンゴをモチーフにしたオリジナルキャラクター「奥久慈凛子・おくくじりんこ」のイラストが刻印されています。甘さを抑えた上品な餡が、味わい深い皮に包まれています。
 包装はジオパークのお土産にふさわしく、茶を基調とした地層をイメージしたデザインとなっています。
 ジオどらを企画したのは、茨城大学で地球科学を専攻する学生を中心に2008年に発足した「茨城大学地質情報活用プロジェクト」の14名のメンバーです。プロジェクトのメンバーは、これまで県北ジオパークの地質観光マップや案内看板の制作などに取り組んできました。
 県北ジオパークには、これまでお土産となる商品がなかたことから、プロジェクトの学生達が、「県北ジオパーク推進協議会」の商品開発ワーキンググループなどと連携し、オリジナル商品を開発する中で、男女を問わず幅広い年代に親しまれるどら焼きに白羽の矢を立てました。
 県庁どら焼き、茨城空港どら焼きで人気の亀印製菓の林太一社長に相談したところ、茨城県の観光振のためならばと二つ返事で商品化が設定しました。
 茨城県北ジオパークは、国内に35カ所のジオパークの一つで、2011年に日本ジオパークに認定されました。茨城県内唯一のジオパークです。
 県北地域には、緑あふれる山や、変化に富んだ海岸、日本最古の5億年前の地層、日本の近代産業を支えた石炭や銅などの鉱山、豊かな山の幸と海の幸など、たくさんの地質・自然・文化的資産があります。
 県北ジオパークは五浦海岸や袋田の滝、多賀山地の地層など13の「ジオサイト」で構成されています。ガイド 付きでジオサイトを巡る「ジボツァー」や講演会などが活発に開催されています。

ジオドラの販売は下記のカスミでおこなっています。
高萩市(カスミ高萩店)、日立市(カスミ豊浦店・鮎川店・神峰店・東大沼店)、ひたちなか市(カスミ馬渡店)、東海村(カスミ舟石川店)。亀印の直営店舗は以下の3店です。水戸本店・国道50号沿い、常陸太田店、那珂インター店。

【番外編】ジオドラをもっとジオにする。
 おいしいジオドラ食べながらふと思いつきました。ジオドラの断面がまさに地層のようなのです。ならば、もう一枚皮を重ねて、例えば白あんを入れたり、バターを入れたりしたら、もっと地層ぽくなるのではないかと!
 さっそく、クリームパンのクリームを取り出して試作品をつくってみました。皆さんどうでしょう、特製ジオドラです。茨城大学の皆さん、亀印さん、いかがでしょうか?
ジオドラをもっとジオにする。