3月5日、水戸の梅まつり中のイベント「夜・梅・祭」で、水戸弘道館の正門に映写機器を使って映像を映し出す「プロジェクションマッピング」が行われました。
 映像制作を手がけたのは県職員・萩野谷正気さん。約11分間の映像はコンピューターグラフィックス(CG)や写真を使い、建物の一部が焼失したり被災したりした弘道館の戦い(1868年)、水戸空襲(1945年)、東日本大震災(2011年)の三つの出来事を中心に弘道館の歴史を紹介しました。
 「弘道館が藩校だったということは頭にあっても、建物自体がたどってきた歴史は水戸市民でも知らない人が多い」、「日本遺産に認定されたこともあり、ここがどういう建物なのか知ってもらうチャンスになれば」と作成の意図を萩野谷さんは語っていました。
 この日は、弘道館正庁・至善堂のほか、孔子廟(一部)・八卦堂・学生警鐘などがライトアップされ、梅樹のライトアップとともに幻想的な風景が広がりました。園内では水府提灯展示・正門プロジェクションマッピング・竹キャンドル・「魁」の書展示など幻想的な風景に、訪れた人々から感嘆の声が漏れていました。

水戸弘道館夜梅まつり

水戸弘道館夜梅まつり