茨城県内市町村のランドセル無償配布 4月1日に「今日から4月、新1年生のランドセルを考える」というブログの記事を書きました。
 日立市では、40年以上前の昭和50年から特注ランドセルの無償配布を始めました。これをキッカケに、茨城県内では44市町村中10市町でランドセルの無償配布が行われています。ランドセルの無償配布を行っているには、日立市、北茨城市、高萩市、小美玉市、桜川市、筑西市、土浦市、鹿嶋市、石岡市、利根町です。
 井手よしひろ県議は、県教育庁に依頼して各市町の配布状況を調査していただきました。
 石岡市は、平成24年に初当選した今泉文彦市長が選挙公約の一つとして、ランドセルの無償配布を取り上げました。今年度から始まった無償配布事業では、オレンジやブルーなども加え5色のランドセルが配られます。新入生に、事前に希望を把握したうえで、小学校ごとに開かれた新入生の保護者説明会で計約560個を配りました。
 小美玉市では、入学前の秋に子どもたちを集めて「七つの祝いの式典」を開き、その場でランドセルを渡しています。旧玉里村が贈っていたのを引き継ぎ、合併後から全市に拡大しました。今年度は約444個を配布しました。
 今春からランドセルを贈ることにした利根町は、男女で各4種類、計36色のランドセルと取りそろえました。昨年秋に展示会を開き、希望する種類や色に応じて約112個配りました。単価4万9000円と市販品と全く変わらない品質です。今回は町制施行60周年の記念事業の一環で行いましたが、今後も継続する予定です。
 子どもの貧困、格差の課題が問題視されています。ランドセルの無償配布は、多くの保護者に歓迎されているようです。一方、無償配布に使う予算を本当に生活に困窮している家庭に向けるべきだとの指摘もあります。

日立市の無償配布されているランドセル
日立市の無償配布されているランドセル