公明党山口代表の街頭遊説
 4月30日、公明党の山口那津男代表は夏の参院選に向けて、兵庫、大阪で街頭遊説第一声を行いました。伊藤たかえ女性局次長(参院選予定候補=兵庫選挙区)、石川ひろたか氏(大阪選挙区)、熊野せいし国際局次長(比例区)が、ともに必勝の決意を述べました。
 山口代表は「女性の国会議員が一人もいない兵庫県から、伊藤さんを国会へ送り出したい」と強調。2期目に挑戦する石川議員に対しては「期待にたがわず、持てる力を存分に発揮し、大きく育った」と、今後のさらなる活躍に期待を表明する一方、医学博士の熊野氏については、「日本の医療、日本の健康を先頭に立って担ってほしい」と述べ、絶大な支援を訴えました。
山口代表の演説要旨、『希望が、ゆきわたる国へ。』
  • この参院選は、連立与党・公明党が勝利して、政治をさらに安定させ、政策をもっと力強く実行していくことが大事だと訴えたい。公明党は積極果敢に戦う。全国で過去最多の7選挙区に挑戦。比例区で6以上、計13以上の議席獲得をめざす。
  • 野党では、民進党と共産党などが“統一候補”を出す動きもある。しかし、政策が一致しているのかと言えば決してそうでなく、平和安全法制に反対という一点だけだ。だが、民・共の両党は自衛隊について、民進党は認めて生かす考えなのに対し、共産党は憲法違反だという政党だ。その一点でさえ基本姿勢が違う。ましてや、消費税、TPP(環太平洋連携協定)をどうするか、みんなバラバラだ。そんな野党の統一候補は、野合と言わざるを得ない。民・共に政治を任せたら混乱するのは目に見えているではないか。
  • この3年余、公明党は連立政権の中で、経済再生や東日本大震災の復興加速など、政策を前へ前へと進めてきた。
    内閣府が4月9日に発表した「社会意識に関する世論調査」で注目すべきは、今の社会に対して「満足している」「やや満足している」と答えた人が、過去最高の62%になったことだ。われわれが政権を取り戻してから、何と20%以上も増えた。この結果は、われわれの取り組みに対する国民の評価だと思う。
    一方、「満足していない点」で多かったのは、経済的なゆとりや見通しが持てないことや、若者が自立しにくいこと、家庭で子育てがしにくいことなどだった。こうした声が今の課題であり、公明党が取り組むべき政策のポイントだ。
  • そこで、公明党は大きく四つの政策の柱を立てた。これまでの取り組みで、見え始めた希望を全国に広げていきたい。今回のスローガンは「希望が、ゆきわたる国へ。」―だ。
  • まず、景気を力強くしていく。企業収益が伸び、給料が増えたところもあるが、その実感を一人一人の家計、個人へ広げていかなければならない。
  • 次に、若者や女性が活躍できる「希望社会」をつくるため、働き方改革を断行していく。
  • 三つ目は、保育や介護で安心できる社会をつくることだ。保育や介護の施設や環境を整備し、その現場で働く人に対しても、給料を上げるなど、しっかり応援していきたい。
  • 四つ目は、東日本大震災、熊本地震からの復旧・復興に力を入れるとともに、「防災・減災」対策をさらに強化していくことだ。
  • 参院選から公明党が一貫して訴えてきた「18歳選挙権」が始まる。公明党は今、「VOICE ACTION(ボイス・アクション)」を全国で展開し、若者の率直な声を謙虚に受け止めている。若い世代の声に応えられるのは公明党だと強調したい。
    また、今、連立政権に公明党がいるから、政権が安定しているという声もよく聞く。日中、日韓関係が昨年大きく改善したのは、長年交流を続け信頼関係を築いてきた公明党が、与党の立場でリードしてきたからこそだ。
  • 公明党のように、地方議員と国会議員が連携して、ネットワークの力で政策を実現することは、なかなか他党ではできない。公明党のネットワークによる政策実現力をさらに磨き上げるため、どうか公明党を押し上げていただきたい。