なめがたファーマーズヴィレッジ
 5月22日、井手よしひろ県議は「いばらきレボルーション」のセミナーに参加し、農業のテーマパーク「なめがたファーマーズヴィレッジ」を視察調査しました。 鈴木周也行方市長とも短時間ですが意見交換をさせていていただきました。
なめがたファーマーズヴィレッジ このなめがたファーマーズヴィレッジは、白ハト食品グループとJAなめがた、農業者の出資による農業生産法人「株式会社なめがたしろはとファーム」によって、廃校となった山形市立大和第3小学校の廃校舎を利用して、平成27年秋にオープンした施設です。
なめがたファーマーズヴィレッジ:http://www.namegata-fv.jp/
 白ハト食品は、日本国内で販売されている大学いもの80%を生産する食品メーカーです。全国トップクラスのさつまいもの生産を誇るJAなめがたとの原材料の取引がありました。平成25年度には 、宮崎工場へ約1200のさつまいもを出荷していました。こうした宮崎工場や神戸工場で加工されたスイーツなどの商品の多くが、首都圏で販売されており、生産地である行方にさつまいもの加工工場を作ればお互いメリットが大きいと考えました。
 さらに、行方市は少子高齢化により昭和59年に建設された大和三小が児童数の減少で廃校となっており、その活用や単に工場だけではなく、さつまいものテーマーパークとして地域活性化の拠点として計画されたのがファーマーズヴィレッジでした。
なめがたファーマーズヴィレッジ
 この施設は、日本初の「体験型農場テーマパーク」として、たくさんの日本一があります。新築された工場棟は、大学いも、焼き芋、干し芋の近代化された日本一の工場です。大和三小の校舎は残され、日本初のやきいもミュージアムが創られました。焼き芋と日本人のつながり、なぜ焼き芋がこんなにおい しいのかなどなど、焼き芋の奥深さを、子どもから年配の方まで、楽しく学ぶことができます。商業棟では、こだわりの地場野菜をふんだんに使ったイタリアン・ビュッフェ「ファームトゥーザテーブル」。干し芋Bar併設の熟成専門店「おいも熟成蔵」。安心・安全の食材を提供する産直市場「ファーマーズマルシェ」。不老長寿のパンを提供する「らぽっぽファームベーカリー」。ジェラードソフトやスムージーをその場で作る「サクラカフェ」など魅力的なお店が並んでいます。

ファーマーズヴィレッジ
 また、「ロイヤルファームオーナーズクラブ」も注目されています。オーナーズクラブは、ファーマーズヴィレッジの反対側に拓かれた貸し農園です。工作放棄地を活用して体験型農場が創られています。首都圏の方に農業を体験いただきたいと募集しています。
 専用の農機具貸出や専用クラブハウスやバーベキュー施設のご提供。場内見学フリーパス券やブルーベリーオーナーなどファーマーズヴィレッジをご堪能できます。この年間利用権は、ふるさと納税の仕組みを使って行方市に納税することによって獲得できます。 貸し畑67平米、クラブハウス・BBQ施設使用権、ブルーベリー5本オーナー権利、和栗のオーナー権利、農機具(スコップなど)、トラクターツアー・ミュージアム・工場見学フリーパス発行、農園サポートのAコースは80万円です。(Bコース40万円、Cコース20万円の3コースがあります)
 ふるさと納税(オーナーズクラブ年間プレミアム会員【A】コース)http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/item_detail/08233/80265

なめがたファーマーズヴィレッジ このファーマーズヴィレッジの開設によって、行方市には大きな波及効果があります。
 第1に行方の基幹作物であるさつまいもの経営安定基盤が確立できることです。今後推測される担い手減少・高齢化への対応策として、青果用とは別に、加工用さつまいも栽培を強化することで、新たな担い手の育成、それに伴う産地規模の拡大、販路の多様化による農家の所得向上、無選別・無洗浄での出荷による労働時間の大幅な軽減等の効果が期待されます。
 第2にさつまいもにとどまらず、その他の青果物に関しても新たな販路が見込め、相乗効果が期待できます。
 第3に雇用創出など地域活性化につながることです。現在100名以上が新規に雇用されています。また、先に説明した農園オーナー制度のふるさと納税などの収入も今後期待されます。