ラピッド方式ドクターカー
 今年4月から、日立・高萩・北茨城市の県北臨海3市で、「ラピッド方式ドクターカー」が運用されています。ラピッド方式ドクターカーは、消防からの出場要請を受けて、日立総合病院・救命救急センターの医師や看護師が同乗し、救急現場に向かうための専用車両です。医師が直接現場へ駆けつけることで、より早く救命処置を行うことができ、これまでも心肺停止状態だったかたが一命を取り留め、社会復帰につながった例もありました。
 7月6日(水)には、新たな車両が導入され、日立総合病院で、運用開始式が行われました。機動性に優れた新車両の導入で、さらなる救命率の向上が期待されます。これからも、命をつなぐ「ラピッド方式ドクターカー」は、24時間体制で、みなさんの安心・安全を守っていきます。
 緊急車両に登録したラピッドカー1台と運転員(3人交代制)が、日立総合病院救命救急センターに常駐し、3市の救急隊からの出動要請に応じて医師、看護師、救急資器材を乗せたラピッドカーが救急車との合流地点や現場に急行します。合流地点で救命医らが救急車に乗り換え、車内で患者に医療行為を行いながら日立総合病院や北茨城市民病院、県北医療センター高萩協同病院などへ向かうシステムです。
 救急車と比べ、ラピッドカーは狭い道路や悪路にも対応できることが利点で、医療介入までの平均時間はこれまでよりも5分から10分早くなると見込んでいます。
 ラピッド方式ドクターカーについて、小川春樹日立市長は「市民の安心・安全が基本で、ラピッドカー導入により地域医療体制の充実が図られ3市の健康に寄与する」、小田木真代高萩市長は「迅速な救命につながり、一人でも多くの人が助けられるともに、病状が回復して地域の中で暮らせるようになる一助となる」、豊田稔北茨城市長は「このシステムを作ることで30万人が安心する。行政もしっかりサポートしていきたい」と述べています。