Jファーム苫小牧
 7月14日、井手よしひろ県議ら茨城県議会総務企画委員会は、製鉄、鉄鋼、焼却プラント施設などのトップ企業・JFEの関連企業JFEエンジニアリングとアド・ワン・ファームが出資して設立された株式会社Jファームを視察しました。
 昨年(2014年)8月、Jファームの温室型植物工場が完成し、ベビーリーフとトマトの通年栽培がスタートしました。
 トマトは7品種、ベビーリーフは約20種類の品目のうち季節に合わせて11種類以上を栽培しています。「スマートルビー」のブランドで販売する高糖度トマトは、甘みと酸味のバランスが良く、人気のトマトとして好評価を得ています。
 苫小牧の工業団地にスモールリーフ、トマト、南国フルーツなどを水耕栽培する3棟の巨大なビニールハウスが建設されています。この植物工場は、スマートアグリシステムといわれる、オランダのPriva社が提供する高度栽培環境制御システムによりコントロールされています。ハウス内の環境(温度、湿度、日射量、CO2、肥料など)がコンピュータにより一元制御され、植物の生育に最適な栽培環境を創り出す最先端の栽培方法です。
Jファーム苫小牧
 またJファームでは、JFEエンジニアリングのガスエンジン・トリジェネレーションシステム(電気・熱・CO2の供給)やバイオマス燃焼ガス浄化システム(熱・CO2の供給)を導入することで様々なエネルギー利用の最適化を図り、省エネで環境負荷を軽減した栽培に挑戦しています。
 受粉のノウハウも特殊で、本土の蜂を持ち込めないため、振動やブロワーで受粉させるという技術を開発したそうです。植物の成長を促すためにCO2を温室に供給することが必要ですが、暖房などに使用したバイオマスエネルギー発電で出たCO2を浄化して、再利用するなど画期的な取り組みを行っています。
参考:(株)JファームのHP:http://jfarm-tomakomai.co.jp/about/index.html

Jファーム苫小牧

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