ひたちぎんざもーるの活性化提案
 茨城県が主催する平成28年度商店街活性化コンペ事業で、日立市の銀座通りの商店街が提案した「『二十三夜尊縁日』拡充による銀座通りにぎわいづくり事業 」(ひたちぎんざもーる商店会)が、優秀賞を獲得しました。
 このプランは、ひたちぎんざモール内に立地する「二十三夜尊縁日」を、商店会のイベントから市民のイベントへと発展させ、市民の参画を増やす事や、茨城大学と連携し「トリックアート動物」を実施する事等により、来訪者を増加させようとする取組です。「二十三夜尊縁日」は、旧暦の23日に商店会発足時(平成10年2月)から、累計200回以上毎月実施されてきました。
 この「二十三夜尊縁日」をキーワードに、●マルシェ世代によるフリーマケット出店、●他の地区で実績のあるジプシーマーケット実行委員会の協力、●市民有志によるボランテアサポーター募集・協力・参画→企画運営に市民有志が加わることで、市民イベントに変わる、●街路に休憩出来るベンチがないため、低予算で長持ちする椅子を設置(仕様検討中)、●「二十三夜尊」のパワースポット化、そもそもの「二十三夜尊」の言われ・伝統歴史を、SNSや口コミ・チラシ・FMひたちなどで、広報し、街中パワースポットのイメージを拡散させ、若い人たちの来訪者を増やす、●ペット自慢大会(仮称)の開催、レッドカーペットを用意し、着飾ったペットのコンテストを実施する。 同時に犬猫殺処分0の啓蒙活動を行う、●有志事業者の出店拡大、売上重視ではなく、にぎわいづくりのための出店者の参画、などを具体的に提案しています。

茨城大学とのコラボで銀座通りに『トリックアート動物園』
 さらに、その目玉事業として、『トリックアート動物園』を企画しています。この企画は、茨城大学工学部メディア通信工学科の矢内浩文准教授が企画・制作と技術協力で携わっています。矢内准教授は、対象との距離によって見えるものが変化する「ハイブリットイメージ」というイメージ加工技術などを使って、これまでもさまざまな展示企画等のプロジェクトを行ってきました。今回のひたちぎんざもーる商店会の取り組みにおいては、これらの技術を応用した動物のオブジェや、錯覚で顔が振り向くように見える動物模型を街路沿いに配置することで、トリックアートの"動物園"を楽しみながら商店街を散策できる仕掛けを実現させます。
 この企画の事務局として計画を推進している野地均一さんは、「商店街の関係者だけでなく、市民ベースでも多くの方が協力をしてくれています。県がこの秋に開催する現代美術の一大イベント『茨城県北芸術祭』とも連携を図り、日立の街に元気を取り戻すために頑張りたい」と、意気込みを語っています。

参考:「『二十三夜尊縁日』拡充による銀座通りにぎわいづくり事業 」(ひたちぎんざもーる商店会)の企画書