9月30日、茨城県北芸術祭が始まって2週間。好調な滑り出しの県北芸術祭ですが、課題も明確になり始めています。井手よしひろ県議ら茨城県議会公明党は、今瀬肇県企画部長に対して、「茨城県北芸術祭の成功に向けての要望書」を提出しました。今瀬部長との意見交換で、井手県議は地域住民、児童生徒へのアピールを進めること、安全無事故の芸術祭を行うこと、継続的な芸術祭運動に繋げることの3点の重要性を強調しました。
茨城県北芸術祭の成功に向けての要望書
9月17日から11月20日までの会期で開催されている茨城県北芸術祭は、茨城県並びに茨城県北芸術祭実行委員会のご努力により、開幕直後の3連休で3万人を動員するなど、好調な滑り出しとなっています。県北地域の住民にとっても、明るい話題となっているところです。県北芸術祭がスタートして2週間になる中で、様々な課題も明らかなってきました。目標である30万人のお客様を迎え、県北地域の魅力を全国に発信するためにも、以下の提案をさせていただきます。
貴職にありましては、同実行委員会と綿密な連携のうえ、速やかにご対応いただきたく要望いたします。
<要望事項>
1.きめ細やかで、迅速、正確な情報の発信- テレビ、新聞、雑誌などあらゆるメディアを活用した情報発信を行うこと。
- 公式ホームページの充実を図ること。特に、作品の写真や説明内容などが開幕前の状態のままとなって掲載されているものもあり、随時更新すること。
- モデルコース、鑑賞記、旅行記など体験型の情報を広く発信すること。
- JR各駅での案内機能を充実させること。
- タクシー、レンタカー業者への適切な情報提供を行い、案内機能を充実させること。
- 世界トップクラスの現代アートの作家が結集した県北芸術祭。その作品を単に鑑賞するだけではなく、活用したイベントを計画すること。
例えば、カバコフ夫妻の作品と地元中高美術部生徒による「空」の映画のコラボ展示。地元のイベントへの出展作家の積極的な参加などを企画すること。 - 市町村デーを設け、地元住民を無料(または優待して)で会場に招待すること。
- 今後、本格的な紅葉シーズンを迎え、渋滞対策には万全を尽くされたい。
- 作品鑑賞に際し、暗い場所、狭い通路、急な階段などが目立ちます。万全な安全対策を加えること。時に、作品鑑賞に支障が出ない程度の照明を確保すること。
- 台風や突風などの被害を想定し、作品の安全対策を十分に行うこと(特に野外に展示されている作品)。
- 荒天時の駐車場や通路の泥濘対策を万全に行うこと。
- 作品のメンテナンスを地元の担当者が行えるようにすること(落合陽一氏の作品、ニパン・オラニウェー氏の作品、ザドペック・ベン=ディヴィッド氏の作品、田中信太郎氏の作品など)
- 子供たちの情操を高めるため積極的な団体鑑賞を勧奨すること。
- 作家と、高等学校、中学校などの美術部生徒などの交流の機会を設けること。
平成28年9月30日
茨城県企画部長 今瀬 肇 殿茨城県議会公明党議員会地域創生プロジェクト
代表 井手 義弘
代表 井手 義弘