
10月21日、茨城県の橋本昌知事は、11月20日まで開催中の県北芸術祭の開幕から1カ月の来場者数が延べ約31万4千人に上ったと発表しました。閉幕まで会期を約1カ月残して、目標の30万人を達成したことになります。
県によると、開幕1カ月の4エリアごとの来場者は、五浦・高萩海浜(北茨城市、高萩市)約6万2千人、日立駅・常陸多賀駅周辺(日立市)約10万9千人、奥久慈清流地域(常陸大宮市、大子町)約9万8千人、常陸太田鯨ケ丘(常陸太田市)約4万4千人となっています。
県が10月8日、8会場で実施したアンケートでは、来場者の居住地は県内が約73%で、県外は約27%でした。男女別では男性が約44%、女性が約56%。年代別では、60代以上が約21%と最も多く、10代以下は約11%にとどまりました。
県北芸術祭の実行委員会は、メディアを活用したPRや参加アーティストによるイベント、バスツアーの増加などで、県外からの更なる集客を図る方針です。
○茨城県北芸術祭について、橋本昌知事の記者会見の模様2016/10/21NHK:茨城県北芸術祭についてですが、開幕からちょうど1カ月が経ちましたが、知事のお手元にこの1カ月の実績等々、もしございましたらお答えいただければと思います。
知事:今日、午後、ペーパーで発表させていただきたいと思っておりますが、1カ月の時点、10月16日までの30日間の時点で31万4000人ほど県北芸術祭を鑑賞していただいておりますので、順調にいっているのかなと思っています。
NHK:そうすると、会期をまだ1カ月残して既に目標を達成したというところになるかと思いますが、今後も紅葉シーズンなどとも重なってきて、相当盛況の中で尻上がりに良くなって終わるという見通しも立つのかなと思うのですが、その辺については何か見通し等立てておられますか。
知事::30万人という数字は、越後妻有のケースなどを見て、(そこの)初年度の数字と比べて、うちの場合には、観光シーズン、紅葉シーズンでもあるので、倍ぐらいはということで30万人という設定をさせていただきました。
しかし、今、大変多くの方たちが作品の内容そのものについても評価をしていただいて訪れてくれているということでありますから、もっともっと来ていただけるように、今までの状況なども踏まえてPRをしていきたいと思っております。
今日、後で発表になると思いますが、県外の方が27%ということで、県内ではかなり知られてきておりますものの、県外などでは十分に周知徹底しているとは考えられませんので、今後、そういった方面へのPRも含めて力を入れていきたいと思っています。
NHK:目標については個人的なことを言いますと、当初から30万人というのは低い目標だったのではないかというのがあるのですが、ただ、今後2回目、3回目ということを考えますと、ビエンナーレ、トリエンナーレ、その辺について今時点でお考えはありませんでしょうか。
知事:総合ディレクターの南條先生からは、例えば、越後妻有でも第1回目の2000年には約16万人、第6回の2015年には51万人となってきていて、こういったものは継続していくことによって、より効果が大きくなるということなので、できたら継続したほうがいいのではないかというような助言はいただいておりますが、今後、県北芸術祭に参加してくれた人たちの意見なども踏まえて、またその効果なども踏まえて判断していきたいと思います。
NHK:知事さんの頭の中で、皆さんにこういう形で呼びかけようというお考えはありませんでしょうか。
知事:いろいろ鑑賞の仕方がありますので、そういった点では、現代アートというものは大変おもしろい面もありますから、是非現地へ行ってみて、現代アートというのはこんなものかということ、そしてまた、85人の作家でありますので、非常にバラエティーに富んでいる。こういうところまで含めて現代アートというものはどういうものかということを、是非ゆっくり味わっていただけたらと思います。