11月4日、東海村の中学校で子どもたちを驚かせる椿事が起こりました。中学生にアートの感動に触れてもらおうと美術大学の学生たちが事前に、中学校の教室の黒板いっぱいに絵を描き、何も知らずに登校してきた生徒たちを驚かそうというイベントが行われたのです。
「黒板ジャック」と名付けられたこのイベントは、東京の武蔵野美術大学の学生たちが全国各地で行っていて、今回は茨城大学の学生も加わり茨城県で初めて、東海村の2つの中学校で行われました。
東海中学校では大学生たちが11月3日文化の日の祝日に、およそ8時間かけて8つの教室の黒板にチョークで絵を描きました。
絵は、さまざまな和風の文様が描かれた中を泳ぐ2匹の金魚や、海に浮かぶ大きな船などが黒板いっぱいにカラフルに描かれていて、4日朝、何も知らずに登校してきた生徒たちは教室に入って絵に気付くと驚いた様子で歓声を上げていました。
その後、大学生から絵の説明を聞いたあと、最初の授業が始まる前に惜しみながら消していました。
NHKのお昼のニュースで紹介された女子生徒は「びっくりしました。登校してきて何事かと思いましたが、とても上手な絵で感動しました」と話していました。一方、金魚の絵を描いた武蔵野美術大学1年の鈴木果穂さんは「中学生たちにも和の柄の雰囲気を身近に感じて欲しいと思って絵を考えました。自分の絵を見た人の反応を見ることは、ふだんあまりないので、とても驚いてくれて嬉しかったです」と話していました。
(東海村での黒板ジャックの写真は、東海村文化・スポーツ振興財団理事長菅野博さんのfacebookより転載させていただきました)
黒板ジャック —日常の教室の黒板が、非日常のきっかけになるー
黒板ジャックは、2011年に東京都立府中西高校での活動に参加していた学生たちが「ムサビ生(武蔵野美術大学の大学生)が来ていることをインパクトがある方法で知らせるきっかけをつくりたい」という思いから発案され、今では様々な学校で行われるようになりました。
子どもたちに内緒で制作した個性豊かな黒板の絵が、登校してくる彼らを驚かせます。
黒板ジャックを目にした子どもたちは、「なにこれ」「どうやって描いたんだろう」と話したり、隣の教室の黒板を見に行ったりと、さまざまな生の反応をみせてくれます。学生たちが半日かけて描いた思い思いの絵が、子どもたちの「日常」を「非日常」に変える瞬間です。
ひとしきり鑑賞した後、絵は始業時間前に消され、「日常」に戻ります。短い時間のできごとですが、子どもたちがその日を新鮮な感覚で過ごし、その驚きとともに美術への関心を引き出す活動となっています。
参考:黒板ジャック(武蔵野美術大学のHP)
黒板ジャックは、2011年に東京都立府中西高校での活動に参加していた学生たちが「ムサビ生(武蔵野美術大学の大学生)が来ていることをインパクトがある方法で知らせるきっかけをつくりたい」という思いから発案され、今では様々な学校で行われるようになりました。
子どもたちに内緒で制作した個性豊かな黒板の絵が、登校してくる彼らを驚かせます。
黒板ジャックを目にした子どもたちは、「なにこれ」「どうやって描いたんだろう」と話したり、隣の教室の黒板を見に行ったりと、さまざまな生の反応をみせてくれます。学生たちが半日かけて描いた思い思いの絵が、子どもたちの「日常」を「非日常」に変える瞬間です。
ひとしきり鑑賞した後、絵は始業時間前に消され、「日常」に戻ります。短い時間のできごとですが、子どもたちがその日を新鮮な感覚で過ごし、その驚きとともに美術への関心を引き出す活動となっています。
参考:黒板ジャック(武蔵野美術大学のHP)