千波湖のコブハクチョウ
 新潟、青森両県に続き、北海道と宮崎県の養鶏場でも毒性の強い、高病原性インフルエンザの発生が確認されています。これまでに島インフルエンザの発生が確認された農場は4つの道県の67カ所です。検出されたウィルスは「H5N6型」で、発生の確認後速やかに殺処分や理却、消毒作業を含む防疫措置が実施されました。
 この農場以外でも、水戸市千波湖など野鳥の死骸などから「H5N6型」ウィルスを検出した事例が、14道県で76件報告されています。
 今年は早い時期から全国各地で鳥インフルエンザが発生しています。野鳥の監視・調査の強化や迅速な情報発信が重要です。農水省は全都道府県に予防対策の徹底を通知し、鳥インフルエンザが発生した場合の初動対応が迅速に行われるよう連携体制を強化しました。
 これから年末年始を迎えるにあたって、24時間態勢で対応に当たっていく体制整備が必要です。
 一方、水戸市を中心に野鳥から相次いで鳥インフルエンザウイルスが検出されていることから、茨城県は12月21日緊急の連絡会議を開き、養鶏場などに感染が広がった場合の対応の手順を確認しました。
 県内では、水戸市の千波湖で21日もコブハクチョウなど4羽から新たに鳥インフルエンザウイルスが検出されるなど、これまでに36羽からウイルスが検出されています。
 これを受けて茨城県は21日夕方緊急の連絡会議を開き、今後、養鶏場で感染が見つかった場合の対応の手順を確認しました。
 県では養鶏場で感染が確認された場合、おおむね24時間以内に殺処分を行い、72時間以内には焼却や埋め立ての処分を終えることにしています。
 このためには担当する部局以外から、およそ600人の人員が必要だということで、必要な人員を確保するための手順や連絡態勢などを、各部局で確認しておくことを申し合わせました。
参考:水戸市における鳥インフルエンザの発生状況について
http://www.city.mito.lg.jp/000271/000272/p017166.html