池の川さくらアリーナとともに
 2017年1月21日、日立市が震災復興のシンボルとして市民運動公園中央体育館跡地に建設を進めてきた「日立市池の川さくらアリーナ」が開館しました。式典や内覧会などが行われ、橋本昌知事や小川春樹市長ら約300人が出席しました。井手よしひろ県議も来賓として出席しました。
 この動画は、開館記念式典で朗読された「さくらアリーナとともに」と題した、市立泉丘中学校の生徒の作文です。

 前回の国体を機に建設された旧中央体育館は、2011年の東日本大震災で、不同沈下(ふとうちんか)により、建物を支える柱脚部のコンクリートが大きく崩れ、11本の柱が内部の鉄筋がむき出しになるなど甚大な被害を受け、引き続き使用することが出来なくなりました。
 このため、新体育館は2014年6月に着工し、昨年5月に完成。駐車場整備や備品搬入などを経て、21日に開館しました。
 スポーツや文化イベントの交流の場として使用するだけではなく、災害時に避難所としても活用できる施設として整備されました。
 開館記念式典で小川市長は「多様な競技に柔軟に対応できる機能性と自然エネルギーを有効活用した人と環境に優しい施設となった。広域交流拠点として、災害時の避難所として活用していただきたい」とあいさつしました。
 鉄筋コンクリート地上2階。建物面積7395平方メートル、延床面積9749平方メートル。競技場はバスケットボール、バレーボール、ハンドボールなどの競技に対応し、弓道場、武道場(多目的室)なども完備しています。災害に備え、災害時非常用電話5台、自家発電設備、下水道マンホールトイレなども整備しています。