予算内示会
井手県議らの主張実り、動物愛護推進の新規事業3400万円
 2月20日、井手よしひろ県議ら茨城県議会公明党に、茨城県の新年度(平成29年度)の当初予算案が内示されました。新年度予算は、道路の整備や補修など公共事業のほか、教育や保健福祉を通じた子育て支援の充実に力点が置かれ、一般会計の総額でおよそ1兆1118億円と過去4番目の規模となりました。
 一般会計の総額は1兆1117億6600万円で、復興予算がピークを越えたことにより、今年度と比べて率にして0.8%減り、2年連続の減少となりましたが、過去4番目の規模となっています。
 歳入(収入)面では、県の収入の3分の1を占める県税収入が微増となることなどから、県の貯金にあたる基金からの繰り入れを行わなくても、今年度並みの歳入を確保できたとしています。
 一方、歳出(支出)面では、公共事業などの土木費が今年度より8.3%増え、災害時の緊急輸送道路の整備や堤防のかさ上げなどの津波対策、関東・東北豪雨を受けた治水対策(鬼怒川緊急対策プロジェクト)などのほか、道路の整備や修繕などを行うことにしています。
 このほか、教育費が0.3%増加し、現在、小学生と中学1年生が対象の少人数学級を中学2年生まで拡大します。
 さらに、保健福祉費を2.3%増やして保育士不足の解消に向けた処遇の改善や、子どもの多い世帯に対する保育料の支援、不妊治療への支援の拡充などを行うとしています。
 来年度予算に井手県議らの要望が認められ、予算化されたものを列記すると、
  • 鬼怒川緊急プロジェクト:27億3000万円
  • 支援物資配送のためのICTを活用した(タブレット活用)システム構築:7600万円
  • 防災ヘリコプター機器のデジタル化:2億9700万円
  • 中学校2年生まで少人数学級の拡大:2億9700万円
  • 私立高等学校の入学料減免措置拡大:2億9400万円
  • 県北芸術祭の成果を持続させるための作品展示、イベント開催:4200万円
  • つくば霞ケ浦リンリンロードの施設充実、PR強化:5400万円(補正予算で3憶3000万円)
  • 幼稚園・保育園の人手不足解消事業:102億円
  • 保育料の減免拡大(3歳未満の第2子の保育料を2分の1に):3億7600万円
  • 不妊治療への女性拡大(2回目以降の不妊治療に5万円上乗せし20万円に):5億7700万円
  • 医学生に対する修学資金を(5万〜10万円上乗せ):4億9700万円
  • 犬猫殺処分ゼロを目指す動物愛護団体にあらたに助成金を創設:2200万円
  • 犬猫の譲渡を進める動物愛護団体にあらたに助成金を創設:1200万円
  • 買い物不便地区の移動販売や買い物支援の民間事業者への支援:4900万円
 内示会に先立って記者会見した橋本知事は「財政状況は、一時期の危機的な状況を脱した状態にある。災害に強い県土づくりを基本に置きながら、子育て支援など幅広い分野に力点を置くことができた」と話しました。
 県の新年度予算案は、今月27日に開会する定例県議会に提案されます。井手県議は、3月3日午後、県議会公明党を代表して代表質問に登壇します。