十王鵜取り場の再建について・岐阜市長らが知事に要望
今年6月に崩落した十王町の鵜捕り場の再建問題で、鵜飼いで有名な岐阜市の細江茂光市長、鵜匠の代表山下準治さん関市の収入役、犬山市の収入役、十王町の和田浩一町長ら18名が、茨城県の橋本昌知事を訪ね、積極的な県の支援を要望しました。
全国の鵜飼い開催地の大部分が、十王町で捕獲された鵜を使って、鵜飼いを行っています。十王町からの鵜の供給が止れば、2〜3年の内に鵜飼いそれ自体ができなくなる懸念があります。こうした事態を背景に、今回の岐阜市長らの要望活動となりました。
細江岐阜市長は「貴重な文化遺産として、鵜飼いを続けていきたい。捕獲場の改修に理解と協力をお願いしたい」と県の協力を要望しました。その上で、十王町からウミウの供給を受けている全国11市町で「ウミウ捕獲技術保存全国協議会」を設立し、協力していく考えを表明しました。
橋本知事は捕獲場が県立公園内にあることや県財政の厳しさを挙げ、「どう再建できるか検討したい」と答えるに止まりました。
懇談の中では、十王町側から再建に1500万円から4500万円かかるとの試算が説明され、橋本知事からは資金面を含めた多面的な協力が、岐阜市など協議会側に要請された。
懇談終了後、愛知県犬山市の加藤博之収入役は「応分の負担はしなくてはいけない。これから全国協議会で話し合っていく」と述べました。
県は、「全国の鵜飼いを行っている市町村や主催団体が協議体を設置し、その団体が主体となって鵜捕り場の再建に取り組むことが必要。原則的には、その団体が費用を負担すべきで、県は、建築の許可を与えるかどうかの判断をする立場である」との姿勢を崩していません。
今回の要望でも、開催地の熱意は伝わりましたが、再建への具体的な道筋については進展がなかったようです。
井手県議は、国をも巻き込んだ広範な運動が不可欠と主張しています。十王町当局、開催地との連携を密にして早急な再建策の具体化を図って行きたいと思います。
(写真左上は、橋本知事に要望書を手渡す岐阜市の細江茂光市長、右は崩落した十王町のウミウ捕獲場)
参考:ウミウ捕獲場所が崩落
茨城県知事 橋本 昌 殿
日本独自の文化を伝える鵜飼に欠くことのできないウミウの捕獲につきまして、貴御当局の格段のご配慮に卸し、厚く感謝申し上げます。
貴県十王町で捕獲されたウミウは、全国十数ヶ所の鵜飼開催地で使用され、それぞれの地域の文化伝承・観光振興のために重要な役割を担っております。
特に長良川鵜飼は、1300年の伝統を誇り、燃え盛るかがり火と、それを映す水面の揺らめきの中で、鵜匠と鵜が織り成す古典絵巻を繰り広げ、毎年十万人以上の乗船客の実績を上げております。
しかし、平成15年6月18日から19日未明にかけてウミウ捕獲場が完全崩落し、捕獲が困難となり、鵜飼開催地の今後の鵜飼運営に少なからず不安を覚えたのであります。ウミウ捕獲が長期間不可能になりますと、必然的に鵜飼に対する影響も大きく、ひいては日本の鵜飼文化の根幹を揺るがす事態にもなりかねません。後世に鵜飼を伝えていくためにも、ウミウ捕獲場の再築は急務であります。
そこで鵜飼事業、鵜飼文化の公共公益性の観点から「ウミウ捕獲技術保存全国協議会(仮称)」を早急に設立し、支援・協力できる体制づくりを考えております。
これらの事情をご賢察いただき、ウミウ捕獲場の再築に、格段のご高配を勝りますよう、強く要望申し上げます。
資料整理 →千代川村議選応援 →江戸崎町長選応援(走行距離170km)
今年6月に崩落した十王町の鵜捕り場の再建問題で、鵜飼いで有名な岐阜市の細江茂光市長、鵜匠の代表山下準治さん関市の収入役、犬山市の収入役、十王町の和田浩一町長ら18名が、茨城県の橋本昌知事を訪ね、積極的な県の支援を要望しました。
全国の鵜飼い開催地の大部分が、十王町で捕獲された鵜を使って、鵜飼いを行っています。十王町からの鵜の供給が止れば、2〜3年の内に鵜飼いそれ自体ができなくなる懸念があります。こうした事態を背景に、今回の岐阜市長らの要望活動となりました。
細江岐阜市長は「貴重な文化遺産として、鵜飼いを続けていきたい。捕獲場の改修に理解と協力をお願いしたい」と県の協力を要望しました。その上で、十王町からウミウの供給を受けている全国11市町で「ウミウ捕獲技術保存全国協議会」を設立し、協力していく考えを表明しました。
橋本知事は捕獲場が県立公園内にあることや県財政の厳しさを挙げ、「どう再建できるか検討したい」と答えるに止まりました。
懇談の中では、十王町側から再建に1500万円から4500万円かかるとの試算が説明され、橋本知事からは資金面を含めた多面的な協力が、岐阜市など協議会側に要請された。
懇談終了後、愛知県犬山市の加藤博之収入役は「応分の負担はしなくてはいけない。これから全国協議会で話し合っていく」と述べました。
県は、「全国の鵜飼いを行っている市町村や主催団体が協議体を設置し、その団体が主体となって鵜捕り場の再建に取り組むことが必要。原則的には、その団体が費用を負担すべきで、県は、建築の許可を与えるかどうかの判断をする立場である」との姿勢を崩していません。
今回の要望でも、開催地の熱意は伝わりましたが、再建への具体的な道筋については進展がなかったようです。
井手県議は、国をも巻き込んだ広範な運動が不可欠と主張しています。十王町当局、開催地との連携を密にして早急な再建策の具体化を図って行きたいと思います。
(写真左上は、橋本知事に要望書を手渡す岐阜市の細江茂光市長、右は崩落した十王町のウミウ捕獲場)
参考:ウミウ捕獲場所が崩落
要 望 書
茨城県知事 橋本 昌 殿
岐阜県岐阜市・岐阜県関市・愛知県犬山市
日本独自の文化を伝える鵜飼に欠くことのできないウミウの捕獲につきまして、貴御当局の格段のご配慮に卸し、厚く感謝申し上げます。
貴県十王町で捕獲されたウミウは、全国十数ヶ所の鵜飼開催地で使用され、それぞれの地域の文化伝承・観光振興のために重要な役割を担っております。
特に長良川鵜飼は、1300年の伝統を誇り、燃え盛るかがり火と、それを映す水面の揺らめきの中で、鵜匠と鵜が織り成す古典絵巻を繰り広げ、毎年十万人以上の乗船客の実績を上げております。
しかし、平成15年6月18日から19日未明にかけてウミウ捕獲場が完全崩落し、捕獲が困難となり、鵜飼開催地の今後の鵜飼運営に少なからず不安を覚えたのであります。ウミウ捕獲が長期間不可能になりますと、必然的に鵜飼に対する影響も大きく、ひいては日本の鵜飼文化の根幹を揺るがす事態にもなりかねません。後世に鵜飼を伝えていくためにも、ウミウ捕獲場の再築は急務であります。
そこで鵜飼事業、鵜飼文化の公共公益性の観点から「ウミウ捕獲技術保存全国協議会(仮称)」を早急に設立し、支援・協力できる体制づくりを考えております。
これらの事情をご賢察いただき、ウミウ捕獲場の再築に、格段のご高配を勝りますよう、強く要望申し上げます。
資料整理 →千代川村議選応援 →江戸崎町長選応援(走行距離170km)
このページは、茨城県議会井手よしひろの公式ホームページのアーカイブ(記録保管庫)の一部です。すでに最終更新から10年以上経過しており、現在の社会状況などと内容が一致しない場合があるかもしれません。その点をご了解下さい。 |