疑問が残るテレビの選挙報道/「自民激減、民主大躍進」と誤った予測
 11月9日、多くの国民が、総選挙の開票速報に遅くまで釘付けになりました。
031112deguchi しかし、その報道姿勢には大いに疑問をもちました。民放では、午後8時ジャストに出口調査等の結果から、一斉に獲得議席予想を発表。いわく、自民221、民主205、公明28・・・・まさに政権交代間近、小泉総裁の責任問題は、といった論調で番組はスタートしました。時間の経過と共に、形勢は変化し、最終的には自民237、民主177、公明34。翌日の新聞には「連立与党の絶対安定多数」という大きな活字が踊っていました。右写真は午後8:00開票速報の冒頭で流された日本テレビの各党獲得議席予想)
 テレビ報道のあり方として、こうした変節が許されるのでしょうか?数時間待てば、正確な数字が出るという状況で、過度のショーアップされた開票速報が意味があるのでしょうか。

二大政党制への流れを演出したのはテレビ報道
 さらに、11日付の産経新聞紙上の「印象付け効果」という記事は、興味深いものでした。
 −−放送評論家の志賀信夫さんは「議席予測などの細かい問題は今後検討されるべきだが、むしろ問題なのはテレビが『二大政党制が世界の趨勢(すうせい)だ』と連日のように報じ、視聴者に二大政党制が日本の政治改革に必要なものと印象付けたこと。それが民主躍進の結果を生み出したと思えてならない。しかし今後の日本にとって二大政党制が本当に良いものなのか、テレビ局は真摯(しんし)に考察していたのか」と問題提起している。−−
 テレビ報道の持つ影響力は巨大です。世論をテレビが作り出すことも事実です。政党にとって、メディア戦略が本来の政策や実績よりも重要になりつつある現実。これは、有権者にとって本当によいことなのでしょうか。開票速報を見ながらそんなことを考えていました。

テレビ各局の開票速報冒頭の獲得予想議席
日本テレビの誤差が最も著しい。最初の獲得予想議席をもとに番組は進められた。
 実際の議席NHK日テレTBSフジテレ朝テレ東
自民237214〜241221230233220224
民主177170〜205205188180193193
公明3423〜382832363531
共産6〜1110
社民2〜12
保守新2〜4


事務所整理 →後援会挨拶回り →公明党県本部で葉梨康弘代議士、梶山事務所秘書などと懇談(走行距離88km)




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