平成13年10月県議会一般質問

2.『いばらき情報ブロードウェイ』構築について(企画部長)
(1)『いばらき情報ブロードウェイ』構想の概要
(2)地域IXの整備、東京との専用線の確保

質問:井手義弘
 次に、ネットワーク基盤整備のアウトラインについて、企画部長にお伺いしたします。以後、県が進めようとされている高速大容量の光ファイバー網の計画を、仮に『いばらき情報ブロードウェイ』構想と表現させていただきますことをご了承いただきたいと存じます。

 『いばらき情報ブロードウェイ』は、県土の均衡ある発展を保障するものでなくてはなりません。いったん光ファイバーで結ばれた地域は、情報ネットの上では距離と時間の制約から解放され、県都水戸と、否、首都圏、全世界と直結することになります。したがって、県内どの地域からでもできるだけ短い距離で、『いばらき情報ブロードウェイ』と接続できるようにしなくてはならないと思います。県の出先機関や84の市町村をはじめ、一般事業者や教育機関、医療・福祉機関などがこのネットワークに接続しようとすると、アクセスポイントまでの距離が近ければ近いほど接続に要する費用が安くなり、利用者に多くのメリットが提供できます。仮に最大で10キロ程度で接続できるようにするとすれば、15カ所程度のアクセスポイントを計画する必要があります。『いばらき情報ブロードウェイ』を構築する上では、アクセスポイントの充実が大きな課題となります。

 また、インターネットを活用している県民にとって今一番の関心事は、住んでいる地域で、いつブロードバンドサービスが開始されるかということです。ご存知のように、高速で大容量のデータをやりとりできるブロードバンドは、原則的に民間の通信事業者によって提供されます。したがって、採算性のある地域は最も早くサービスが提供されますが、採算性の見込めない地域はサービス提供が遅れたり、最悪の場合、提供されないという事態が起こります。このままでは、交通の便が悪かったり、行政サービスが受けづらかったりするような地域で、本来であれば、一番情報通信基盤の太いパイプが必要な地域に、民間事業者のサービスが展開されないということになりかねません。

 今後、顕著になると懸念される地域間の情報格差の是正のためにも、『いばらき情報ブロードウェイ』を活用すべきだと思います。

 さらに、自然災害時やテロなどの危機管理も考慮する必要があります。岡山県では8の字の形で光ファイバー網を整備しました。たとえ一カ所が切断されても、すぐに別ルートで接続が確保されるようなルート設定を検討すべきだと思います。

 こうした点をふまえて、『いばらき情報ブロードウェイ』のアウトラインについて、企画部長の所見をお伺いいたします。

答弁:企画部長
 情報通信基盤整備の概要についてお答えいたします。

 情報通信基盤の整備は、県のIT戦略の根幹を成すものでありますので、本年度三回開催いたしましたIT戦略会議の中でも多くの時間を割き、委員の皆様による活発なご議論をいただいたところでございます。

 IT戦略会議においては、議論を深めるためのベースとして、水戸市を中心に県内16のアクセスポイントを8の字ループ型に結んだ伝送容量2.4ギガbpsのものを想定し、これを基本に整備主体や光ファイバの調達方法、構築期間、アクセスポイントの整備方法など様々な観点からのご意見をいただきました。

 これらのご意見につきまして、先程、知事からご答弁申し上げました、基盤整備に関する調査の中で一つ一つ検証を行い、

○県内全域をカバーする効率的で信頼性の高いネットワークの在り方

○民間通信事業者のサービスと県自らの関与を最も効率的に組合わせた整備手法

○電子商取引のための認証制度や子供たちのために有害番組を阻止する仕組み等基盤上で提供すべきサービスなどを明らかにしてまいります。

 また、従来採算上の問題から高速インターネット接続が提供されていない地域について、基盤整備を通じて接続業者の進出を進める方策についても検討を行い、地域間の情報格差の是正に努めてまいる考えでございます。

質問:井手義弘
 『いばらき情報ブロードウェイ』の構築と併せて、地域IXの整備も検討する必要があります。

 IXとは、インターネット・エクスチェンジの略語です。高速道路のインターチェンジのように、インターネットの情報が集まり、そして目的地に向かって分かれていく集約・分岐点を意味します。現在この機能は、東京に集中しています。例えば、県庁で発信された情報は、直接県民に伝わるのではなく、一度東京のIXに行き、そこからもう一度茨城に戻り、各家庭に伝えられています。現在のように情報の量が少ない間は十分に機能しますが、ブロードバンドの時代を迎え、流通する情報の量が桁違いに増加すると、東京への一極集中は様々な弊害をもたらすことになります。また、先の米国へのテロ事件のように、情報の安全保障の上からも、IXの分散化が必要であるとの議論が高まっています。

 そこで必要な施設が地域IXです。県内および、北関東、南東北地域のインターネット情報の集約・分岐点「いばらき地域IX」を『いばらき情報ブロードウェイ』上に設置することによって、情報のスムーズな流通と安全を確保することが出来ます。地域IX整備についてのご所見をお伺いいたします。

 また、この『いばらき情報ブロードウェイ』は、東京と結ばれていなくては、その機能を十分に果たすことはできません。いくら県内に太い情報のパイプを整備したとしても、国内の情報の中心である東京と、細い一般の通信線しか確保できないならば、その価値は半減します。私は、東京へ直結するギガクラスの専用線を確保することを提案いたしますが、企画部長のご所見をお伺いいたします。

答弁:企画部長
 次に、基盤内への地域記召寮鞍、基盤から東京への専用線の確保についてお答えします。

 県内の情報通信基盤を整備した場合に、利用者がインターネットと接続するためには、日本のインターネットのデータ交換がほとんど集中して行われている東京の記勝淵ぅ鵐拭璽優奪肇┘スチェンジ)と、この基盤とをつなぐことが必須となってまいります。

 現在考えられる現実的な接続手段といたしましては、大手の接続業者に、依頼し、基盤と東京の記召魴襪屮機璽咼垢鮗ける案が最も有力であると考えておりますが、他の方法も含め、今回の調査の中で検討してまいりたいと考えております。

 さらに、東京の記召魏陲気困肪楼萋發陵用者同士のインターネットデータ交換を行うことを可能とする地域記召砲弔い討蓮∩輒馨覆両霾鹹命審議会において議論が行われておりまして、東京の記召飽豢暴乎罎垢襯ぅ鵐拭璽優奪肇▲セスについて、危機管理や地域情報交流の効率化の面から地方への分散を推進する方向と聞いております。

 県としては、このような審議会の議論も踏まえ、将来、基盤上に地域記召鰺驚廚掘安全で効率的なインターネット環境を実現できるよう、立地条件などについて併せて検討してまいります。




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