県立高校・1.5Mbpsの光ケーブルによるインターネット環境整備
茨城県では、平成13年度中に県立高等学校111校に、1.5Mbpsの光ケーブルによる専用線インターネット網を整備します。
コンピュータ教室の42台のパソコンで、インターネットを活用した授業が可能になります。
学校ごとにグローバルIPアドレスを取得し、インターネットによる情報の受信に止まらず、ホームページの開設やIPコム、IP電話など様々な応用展開が可能となります。
6月中旬に4事業者により入札が行われ、東京通信ネットワーク株式会社(略称TTNet)が落札しました。TTNetが提供するTTCNスーパーステージライトといわれるサービスを利用します。特徴としては、専用線型アクセス回線による高速・高品質な常時接続サービスで、SLA(サービス品質保証)「遅延のみ」を導入し、信頼性の高い、高品質なインターネット環境が提供されます。さらに、1.5Mの高速・高品質な環境を最低限保障するシステムです。各学校までの光ファイバー敷設はTTNetが行い、イニシャルコストは発生しません。
さらに、TTCNスーパーステージライト・サービスは、1.5M専用線で、TTNetのサーバーを経由してインターネットに接続される。DNSサーバー、WWWサーバー、メールサーバーの管理は、TTNetに委託することになる。そのため、各学校が直接インターネットの接続する方式よりも、万全なセキュリティーが確保できる。
8月8日現在、9月からに運用開始を目指し、専用線の敷設や校内機器の設置が急がれています。
<追記:2003/12/2>TTNetは、2003年春に同じく東京電力系の通信事業者パワードコムと合併しました。
参考:パワードコムのホームページ:リンク切れ
教育分野でのIT戦略の課題
教育分野でのIT環境整備には、いくつかの課題があります。
まず第一には、小中学校の環境整備が遅れている点です。市町村立小中学校は837校あり、その基盤整備は県の情報ハイウェー整備と歩調を合わせて進める必要があります。
さらに、この事業を進める推進母体の調整が必要になります。県立高校の基盤整備は、県教育委員会の財務課が進めていますが、小中学校は、財政負担を市町村が行います。市町村との連携を取りながら、強いリーダシップをとることができる組織作りが急務です。
第二は、フィルタリングなどを行うネットワークセンターの構想を早急に明確化しなくてはなりません。小中校一体のシステム作りが必要です。
茨城県立高校の情報教育推進事業のタイムテーブル
2000年度 (H12年度) | 2001年度 (H13年度) | 2002年度 (H14年度) | 2003年度 (H15年度) | 2004年度 (H16年度) | ||
インターネット専用回線 光ファイバー1.5Mbps | 高等学校 | 111(111) | ||||
特殊教育学校 | 19(19) | |||||
校内LAN整備 | 高等学校 | 50(50) | 21(71) | 20(91) | 20(111) | |
特殊教育学校 | 6(6) | 6(12) | 7(19) | |||
普通教室特別教室へのパソコン およびプロジェクター整備 | 高等学校 | 50(50) | 21(71) | 20(91) | 20(111) | |
特殊教育学校 | 6(6) | 6(12) | 7(19) |
このページは、茨城県議会井手よしひろの公式ホームページのアーカイブ(記録保管庫)の一部です。すでに最終更新から10年以上経過しており、現在の社会状況などと内容が一致しない場合があるかもしれません。その点をご了解下さい。 |