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 日立市内の市民が集い、ブローバンドの導入によって日立の活性化を目指そうと、「日立IT市民の会」を設立しました。
 2001年5月9日の設立総会には12名の有志が集い、会長に野地均一さんを選出しました。
 「日立IT市民の会」では、5月末に開催される県のIT戦略会議を前に、光ファイバーを利用した情報通信基盤の早期整備を求める署名運動を展開することを決定しました。
 また、「日立IT市民の会」では、早速ホームページを開設し、市民への広報と会員相互の連絡の拠点としました。

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日立IT市民の会設立総会(2001/5/9)


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日立IT市民の会のHP:リンク切れ

「日立IT市民の会」が署名運動

ブロードバンドインターネットの普及と
  地域格差のないIT地域社会の実現を求める署名

 IT技術(情報通信技術)の急速な進展に伴い、経済・産業にとどまらず福祉、医療、教育など、市民生活のあらゆる場面で急激な変化がおこっています。
 しかしその一方で、情報通信基盤整備の進展の差により、地域間に新たな情報格差が発生し、情報過疎地域が生じることが懸念されます。たとえば、IT関連の新産業は、基盤整備が先行した地域に集中的に立地します。教育の分野でも、ブロードバンド環境の中で育った子供たちとそうでない環境で育った子供たちの情報活用能力の差は、取り返しの付かないものになってしまいます。情報通信基盤整備は、一刻を争う時間との勝負でもあります。
 私どもは、日立の活性化の起爆剤として、ブロードバンド環境の早急な整備が不可欠であると考えます。しかし、首都圏で急速な普及をみせているブロードバンドサービスの事業展開は、水戸市やつくば市、土浦市などのごく限られ地域しか計画されていないと聞き及んでいます。私たちの住む日立市では、ブロードバンド環境が整備されるのには、数年の期間が必要と危惧されております。
 岡山県や福岡県、高知県などは、ブロードバンド普及や県内地域間の情報格差是正のために、独自の光ファイバー網を整備するなど、地方自治体が積極的なIT戦略を推進しております。
 こうした現状の中、私どもは、ブロードバンドの普及と地域格差のないIT地域社会の実現のために、以下の2点を要望いたします。貴職にありましては、要望の主旨をご理解いただき、適切なご対応をよろしくお願い申しあげます。



要 望 事 項


県がリーダーシップを持って、県内主要都市と東京とを結ぶ幹線光ケーブル網を整備すること。
県内すべての地域からブロードバンドインターネットサービスが利用できるよう、早急に具体的な対策を講じること。

日立IT市民の会
(安くて高速なインターネットを実現する市民の会)
代 表 野 地 均 一

茨城県知事 橋 本 昌 殿



ブロードバンドの早期実現を求める署名のお願い

 今年、IT基本法が施行され、いよいよ日本も本格的IT革命に向かって行く事になりました。
 国の基本的考えは、2005年までにIT関連のすべてを世界の最高水準まで引き上げることを目標としています。(IT…インフォメーションテクノロジー 情報技術)
 そもそもIT基本法が出来た理由としては、ここ数年でアジアを含む諸外国に対して、日本がIT後進国となってしまったからです。日本がIT後進国となってしまった最大の要因は、高い通信費、いわゆる通信インフラの整備が遅れていたためといわれています。
 現実に、韓国のインターネット通信環境は、ISDNの10倍から125倍近く早いxDSL方式による、月額3000円使い放題というのが、当たり前のようになっています。(上記のような、高速で安い常時接続型インターネットのことを、ブロードバンドという)
 IT基本法によると日本はこの高度通信環境整備については、民間主導のもとで整備していくこととされています。しかしながら、民間業者(NTTも含む)の計画によると、収益性の高い大都市圏優先の予定となっており、私たちの住む日立市でのサービス提供開始予定は、いつになるか分からない状況です。
 では、通信環境の整った地域と日立市での通信スピードの差は、具体的にどのぐらい違うのかというと下記のようになります。
 5Mバイトのデータのダウンロード時間(音楽1曲分のインターネットでの読み出し時間)
ISDN625秒月額5,000円
光ファイバー0.4秒ISDNの1560倍 月額6,000円


 仮にインターネット関連の仕事を東京と日立で同時にスタートしたとすれば、理論的には、東京で1日でできる作業が、日立市では通算1560日(約4年)かかることになります。
 このままでは、通信環境格差(ブロードバンド格差)のため、IT関連の企業は、通信コストの安くて早い地域に事業所を構え、日立市からのITベンチャー企業の誕生は、非常に難しい状況になります。また、インターネットが普及することにより、通信販売が盛んになり、日立市内で買う通信販売の代金は、そのほとんどがブロードバンドの先進都市に吸い上げられ、日立市の税収も減少して行くことが予想されます。
 さらに、教育の分野でも、ブロードバンド環境の中で育った子供たちとそうでない環境で育った子供たちの情報活用能力の差は、成長してからでは取り返しの付かないものになります。
 しかし、ここでみんなの声を大にしてブロードバンドを他の地方都市より早く実現すれば、東京とのブロードバンド格差がなくなり、東京に比較しての安い土地代(商店街の空き店舗利用)や、めぐまれた自然環境(温暖な気候)等を利用した、IT関連企業の誘致などで、日立の活性化対策の起爆剤にすることもできるはずです。
 日立市のブロードバンドの早期実現により、日出(ひいずる)国、日立市が、IT先進都市になるための皆様のご協力をお願いいたします。
 尚、上記ご不明の点等ございましたら、下記までご連絡ください。

日立IT市民の会
(安くて高速なインターネットを実現する市民の会)
代表 野 地 均 一

日立市若葉町2−4−16
TEL 0294―27―6777
携帯 090―1120―5568
FAX 0294−24−1055
litts@bc.wakwak.com
http://www.after5-hi.com/bb/

(幹 事)
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黒澤隆   佐川広志  佐々木裕治 佐藤十王
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長谷川修平 蛭田盛久  福地源一郎 皆川厚臣
湯浅昇   渡辺正昌  和田義秀




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