
龍ヶ崎市塵芥処理組合の処理場:くり−んプラザ龍が完成


焼却炉本体は日本鋼管が受注し、灰溶融施設はクボタが施工しました。
7月までは試験操業を繰り返し、能力が安定した段階でメーカーより引き渡しを受け、本格的に稼働する予定です。
井手よしひろ県議は、5月24日(月)午前に同議員の後援会幹部らと供に、試験運転中の同施設を現地調査しました。中央司令室やダイオキシン対策装置、灰溶融施設などを中心に山田隆夫事務局長、坂本和朗総務課長らの説明を受けました。

プラットフォーム
ゴミ収集車が出入りするプラットフォームは、強力なエアカーテンで外部から仕切られ、臭いが漏れるのを防ぎます。
ストーカー方式の焼却炉。
自動燃焼制御装置でコントロールし、24時間365日の運転が可能となっています。これはゴミを850〜950度の高熱で燃焼させ、ダイオキシンを発生させないようしています。最高で1日180トンのゴミを処理できます。
余熱の有効利用
焼却炉の余熱は無駄なく再利用されます。高温の蒸気は発電機に送られ1500kw/hの電気を発電します。これで、全施設の使用電気量の約半分をまかなうことができます。また温水は、施設の冷暖房にも活用されます。更に、温水を隣接の温浴交流センターに運び、大浴場などの施設で活用されます。
灰溶融施設
ゴミを燃やした後にできた焼却灰と飛灰を1300度以上の高温で溶かし、ガラス状の「スラグ」に変えます。ダイオキシンは、高温のために分解され、有害な重金属はスラグ内部に封じ込められます。処理能力は一日24トン(12トンの溶融炉が2機)あります。
公害対策装置
減温塔では、活性炭と脱塩剤を使用して排ガス中のダイオキシン等を除去します。脱塩装置では、有害物質と塩化水素および硫黄酸化物を除去します。集塵装置(バグフィルター)では、活性炭と脱塩剤にダイオキシン等の有害物質と煤塵を吸着させ、除去します。脱硝装置は、排ガス中の窒素酸化物とダイオキシンを除去します。
排出ガスの基準
排塵量:0.02g/m3N以下
硫黄酸化物:50ppm以下
塩化水素:50ppm以下
窒素酸化物:100ppm以下
一酸化炭素:30ppm以下
ダイオキシン:0.1ng/m3N以下

所在地 | 龍ヶ崎市板橋町436−2 |
面積 | 96,000m2(ゴミ処理施設47,000m2・最終処分場49,000m2) |
総事業費 | 185億円 |
建設期間 | 平成8年度から10年度 |
施設概要 | 工場棟 | ゴミ焼却施設・灰溶融施設・リサイクルプラザを配置する建築物 |
建物面積7,600m2 床面積16,600m2 | ||
地上4階、地下2階鉄筋コンクリート構造(一部鉄骨構造) | ||
ゴミ焼却施設 | 処理能力:180t/日(90t/日×2基) | |
形式:全連続焼却式(24時間運転)、850〜950度 | ||
発電設備 | 最大1,500kw(工場内の必要電気の約半分を自家発電でまかなう) | |
煙突 | 地上高59m | |
焼却炉の廃熱を利用し、廃熱ボイラーで蒸気や温水を作る。蒸気は発電に使用し、温水は場内や農業公園の温浴交流センターで活用する。 | ||
灰溶融施設 | 処理能力:24t/日(12t/日×2炉) | |
焼却灰とダストを1300度以上の高温で溶融しスラグ化する。重金属を封じ込めダイオキシンを完全に分解無害化します。 | ||
リサイクルプラザ | 処理能力:60t/5時間(粗大・手選別・資源プラント) | |
水処理施設 | 処理能力:100m3/日 |
公害対策 | 有害物質除去装置 | 減温塔 | 活性炭と脱塩剤を使用して排ガス中のダイオキシン等を除去する。 |
脱塩装置 | 有害物質と塩化水素及び硫黄酸化物を除去する。 | ||
集塵装置 (バグフィルター) | 活性炭と脱塩剤に吸着・反応したダイオキシン等の有害物質と煤塵を除去する。 | ||
脱硝装置 | 排ガス中の窒素酸化物とダイオキシンを除去する。 | ||
一般廃棄物最終処分場 | 埋立地面積 | 19,800m2 | |
埋立容量 | 118,400m3 | ||
浸出調整槽 | 4,100m3 | ||
調整池面積 | 5,130m2 | ||
調整池容量 | 19,200m3 |
このページは、茨城県議会井手よしひろの公式ホームページのアーカイブ(記録保管庫)の一部です。すでに最終更新から10年以上経過しており、現在の社会状況などと内容が一致しない場合があるかもしれません。その点をご了解下さい。 |