6月30日、日立市役所新庁舎の執務棟を建設する第1期本体工事が竣工し、竣工祝賀会が開催されました。明日・明後日(7月1日、2日)には、一般市民向けの内覧会(9:00〜15:00)が行われ、7月17日より、新庁舎での業務が始められます。
この日の祝賀会には、小川春樹市長や新庁舎を設計した日立市出身の建築家・妹島和世さん、竹中工務店など工事関係者、橋本昌知事、国会議員ら来賓など300名が集い、新たな日立市のランドマークの誕生を祝いました。
日立市では東日本大震災で、現在の庁舎が被災し、災害対策本部も消防本部に設置しなくてはなりませんでした。その後、長らくプレハブの臨時庁舎などでの業務を余儀なくされ、市民の皆さまには大変御不便をおかけしました。このたび、震災からの復興のシンボルである新しい庁舎が竣工となりました。
新庁舎は、現在の市役所西側に隣接していた第2駐車場に建設され、地上7階地下1階建て。東日本大震災での教訓を活かし、免震構造を導入、庁舎内に災害対策活動の拠点となる防災センターが常設されました。ユニバーサルデザインや省エネにも配慮した新たな市民サービスの拠点施設として、国の財政支援を受けながら整備が進められてきました。
今後、現在の庁舎を取り壊し、新庁舎の前面に大きな屋根付きの市民広場を整備することになります。日立の海と山を象徴したデザインは、世界的な建築家・妹島和世さんの真骨頂でもあります。
新庁舎建設に当たっては、当初の設計では事業費が増大することや資材、人件費の高騰などで入札が不調になるなど、いくつかの試練を乗り越えてきました。贅沢すぎると一部市民から反対の意見も出され、市長選や市議選の争点になりました。井手よしひろ県議も、設計の全面的な見直しを強く主張しました。結果的には、設計の見直しが行われ、効率的で機能的な市役所が建設できたと考えています。