原研東海研究所で火災事故
消火活動40分遅れる、消防体制にも課題
消火活動40分遅れる、消防体制にも課題
火災の発生は、11月20日午前1時15分。東海研究所の正門脇にある中央警備詰め所の報知器が発報した。
原研東海研究所には自営消防隊があり、正門脇の中央警備詰め所並びに消防車等の待機庫がある。
火災警報機が発報してすぐに、自営消防隊は出動。1時23分には現場のウラン濃縮研究棟前に到着した。
実際の火事を確認して、1時41分に一般電話で東海村消防本部に通報した。
村の消防車は、1時52分と55分に現場に到着した。
しかし、実際の消火活動が行われたのは、更に40分以上たった2時35分であった。火災報知器が発報してから、実に1時間20分が経過していた。
消火活動に手間取った理由は、
同研究所は、ウラン盗難防止のために、電子ロックがかけられており、消防隊にはこのカードキーが携帯さて定なかった。したがって、研究所の担当者がキーロックを開けるまで火災現場への進入が出来なかったのである。
さらに、現場への進入のために、放射線防護服を着用しなくてはならず、その着用に時間がかかってしまった。
今回の原研の火災事故は、放射線管理区域内の消防活動に多くの課題を残した。
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