平成8年 第2回定例県議会本会議 速 報
<平成8年6月10日 月曜日 午後1時開議>


 第1 会期の件

 第2 議案一覧
 第111号議案 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
 第112号議案 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例
 第113号議案 茨城県県税条例の一部を改正する条例
 第114号議案 茨城県環境基本条例
 第115号議案 茨城県地球環境保全行動条例の一部を改正する条例
 第116号議案 茨城県地域改善対策進学奨励資金貸与条例の一部を改正する条例
 第117号議案 東村を東町にすることについて
 第118号議案 真壁町,大和村及び協和町の境界変更について
 第119号議案 訴えの提起について
 節120号議案 工事請負契約の締結について
 第121号議案 工事請負契約の締結について
 第122号議案 工事委託契約の締結について
 第123号議案 工事委託契約の締結について
 第124号議案 工事請負契約の変更について
 第125号議案 工事請負契約の変更について
 報告第3号 地方自治法第179条第1項の規定に基づく専決処分について

 知事提出議案説明

 第3

 休会の件

 平成8年第2回定例会会期日程〔11日間〕
月日
議事予定
6.10議会運営委員会 
本会議(開会・知事提出議案説明)
 11議案調査
 12 議案調査
 13 議会運営委員会 
本会議(一般質問・質疑);自民党3名
 14 議会運営委員会 
本会議(一般質問・質疑);自民党2名・公明新進1名 委員会付託
 15  
 16 
 17 常任委員会
 18 予算以外の特別委員会
 19 議事整理
 20 議会運営委員会 
本会議(委員長報告、採決、閉会)


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平成8年 第2回定例県議会本会議 知事提案説明要旨

平成8年6月10日


 平成8年第2回県議会定例会の開会に当たり,提出いたしました議案等の説明と若干の報告を申し上げます。

 まず、地方分権の推進についてであります。去る3月29日に地方分権推進委員会が,「地方分権に関する中間報告」を取りまとめたところでございますが,この「中間報告」では,機関委任事務制度の廃止や,国庫補助負担金と税源の見直しによる地方財源の充実確保などについて,その趣旨や方向か示されており,地方分権の見地から基本的に評価できるものと考えております。今後は、年内に予定されている地方分権推進委員会の「勧告」が,この「中間報告」で示された改革の方向から後退することなく,さらに地方の意見を十分に反映したものとなるよう,また.これに基づいた国の「地方分権推進計画」が早期に作成されるよう,国に対して働きかけてまいりたいと思います。

 次に、行政改革の推進についてであります。既にご案内のとおり,昨年12月に茨城県行政改革大綱を策定したところでありますが,大綱に掲げました推進事項につきましては,計画的かつ着実に推進していく必要があります。このため、申請書額や許認可事務の総点検など,本年度に取り組むべき事項につきまして.去る6月6日に実施計画を策定いたしまして,全庁一丸となって取り組んでいるところでございます。引き続き.県民の方々のご理解とご協力を頂きながら,積極的に行政改革を推進してまいりたいと考えております。

 次に,2002年のワールドカップの招致についてでありますが,5月31日にスイスのチューリッヒにおいて開催されました国際サッカー連盟(FIFA)の理事会におきまして,2002年のワールドカップ大会は,日本と韓国の両国による共同開催が決定され,日本招致委員会は,FIFAの方針を尊重いたし,共同開催を受け入れることといたしました。この2か国による共同開催は,ワールドカップ史上初めてのことであり,開会式や決勝戦をどちらの国で行うのかなど検討すべき課題が多いことから,FIFAは日韓共同開催に関するワーキンググループを編成し・開催要綱などの検討を行い,本年12月のFIFA理事会までに最終的な結論を出すこととなっております。共同開催の形態,開催条件などが明らかにされておりませんか,今後は,2002年のワールドカップ大会が是非とも茨城県において開催できるよう,関係機関の皆様とともに精一杯努力してまいりたいと存じます。

 次に,百里飛行場の民間共用化でありますが,国におきましては,現在,平成8年度を初年度とする「第7次空港整備五箇年計画」の策定を進めており,本年末に閣議決定される予定と聞いております。去る3月27日に,県と周辺市町村で「茨城県百里飛行場民間共用化推進協議会」を結成いたしまして,国等への要望活動を行っているところでございますが,百里飛行場の民間共用化が「第7次空港整備五箇年計画」に位置づけられ,早期に空港整備が図られるよう,今後とも積極的に国に働きかけてまいりたいと考えております。

 次に,県民運動についてでありますが,やさしさとふれあいのある茨城づくりを目指し,昨年9月に設立されました「大好きいばらき県民会議」におきましては,平成8年度は,昨年度の「水質浄化」に「福祉」,「交通安全」を加え,3つの行動テーマで全県的な運動を展開していくこととしております。今後とも,県民運動が,さらに多くの県民の皆様の参加を得て,大きな輪となって発展していきますよう積極的に支援してまいりたいと考えております。

 次に,震災対策の推進についてであります。本年3月,地震による被害を最小限のものにとどめるため,災害の予防,発災時の応急対策及び復旧対策を含む総合的かつ実践的な「茨城県震災対策計画」を策定したところであります。今後は,この計画に基づき,防災関係機関との緊密な連携のもと,くらしの安全を支える防災体制の確立を目指して各種の震災対策事業を着実に推進してまいる所存であります。

 次に,産業廃棄物処理の適正化の推進についてでありますが,排出量の増大,処理施設の確保難,不法投棄事案の頻発などに適切に対処していくため,本年3月,「第5次茨城県産業廃棄物処理計画」を策定いたしました。今後は,この計画に基づき,産業廃棄物の発生抑制,減量化・リサイクルの推進等により,廃棄物対策に積極的に取り組んでまいります。

 次に,本県の地場産業の振興についてであります。本県の地場産業は,食料品や,繊維,窯業・土石などか主要業種となっておりますが,いずれも小規模企業が大半を占め,急激な時代の変化により,市場調査力,商品開発力・販売力,後継者育成など多くの課題を抱えております。このため,地場産業業界の道しるべとなる「茨城県地場産業振興指針」を本年3月,新たに策定いたしまして,業界の実情に応じた対応を図りながら,地場産業を発展・牽引しようとする意欲ある企業を支援し,新時代に適応した地場産業の活性化を図っていくこととしております。

 次に,障害者のスポーツの振興についてでありますが,去る4月21日,「第2回世界盲人マラソンかすみがうら大会」が,高円宮同妃両殿下のご臨席を仰ぎ,国内及び世界24か国1地域から多数の盲人ランナーの参加を得て,ボランティア等との交流を深めながら,成功裡に開催されたところであります。また,平成10年に本県で開催されます第7回全国精神薄弱者スポーツ大会が,「ゆうあいピック茨城大会」として,平成10年10月17日(土)と18日(日)の2日間・笠松運動公園をメイン会場に開催されることに決定いたしました。今後,開催に向け万全の準備を進めるとともに,障害者のスポーツの一層の振興を図ってまいります。

 次に,去る4月22日から5月2日までの11日間,コスタリカ及びブラジルを訪問してまいりました。コスタリカでは,本県と友好提携しておりますアラフェラ県との交流を深めてまいりました。ブラジルでは,ブラジル県人会館の竣工式や「ブラジル茨城県人会」の創立35周年記念式典に出席するとともに,県人会支部等を訪問してまいりました。今後とも,移住者に対する支援を図ってまいりたいと考えております。

 次に,県立施設等の整備について申し上げます。平成6年11月に開館いたしました「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」の入館者が,開館から1年5か月余の平成8年4月27日に,当初予想より早く100万人を達成いたしました。また,付属施設といたしまして昨年度から建設しておりました,セミナーハウスがこの度竣工いたしました。これにより,入館される方々の利便性が更に向上するものと考えております。今後とも,より一層県民の皆様に愛される自然博物館となるよう努めてまいります。

 次に,医療施設の整備でありますが,小児の難治性疾患患者に対する高度専門医療施設として整備を進めてまいりました「県立こども病院」の増改築工事が,去る4月に完成し新しい体制での診療がスタートいたしました。本県における小児医療の中核的施設として更に大きな役割を担えるものと考えております。

 次に,5月14日,階楽園公園内に「偕楽園公園センター」を開設いたしました。茨城の伝統的な民家をモチーフにした建物で,館内の「梅と緑の相談所」では,家庭園芸などの相談を受けるとともに,自然観察会や企画展示などを開催する予定であり、今後,このセンターを都市緑化の拠点としてまいりたいと考えております。

 また,主要地方道茨城鹿島線のうち鹿嶋市内の約1.5キロメートルのバイパス区間(居台・奈良毛間)が,去る6月5日に開通いたしました。昨年開通いたしました北浦大橋とともに,今後鹿行地域の振興に寄与するものと考えております。

 次に,本県の優れた県産品のより一層の振興を図るため,「茨城県物産協会」が去る3月に設立されたところであります。今後,物産展の開催,県産品の紹介宣伝及び販路拡大事業等を県内外において総合的に行うことにより,県産品振興の新たな推進母体としての積極的な活動を期待したいと思います。

 また,平成8年度から3年間,JR6社と共同で実施する全国規模の観光キャンペーンを進め,さらに誘客効果の高い宣伝活動を展開するため,「漫遊いばらき観光キャンペーン推進協議会」が去る5月に発足いたしました。今後,本協議会において,テレビ等のマスメディアを始めとした注目度の高い広報媒体を利用した各種宣伝事業やイベント事業等を実施いたしまして,本県観光の振興とイメージアップを積極的に推進してまいりたいと考えております。

 次に、提出議案等について御説明申し上げます。今回の提出議案は,条例その他15件,専決処分等の報告7件であります。

 条例は,新たに制定するもの1件,改正するもの5件であります。新たに制定する条例は,環境の保全及び創造について,基本理念,環境施策の基本となる事項を定めようとする,「茨城県環境基本条例」であり,一部改正に係るものは,「茨城県県税条例の一部を改正する条例」などであります。

 条例以外の議案といたしましては9件で,「東村を東町とすることについて」などであります。報告は7件で,専決処分の報告が2件,予算の繰越についての報告が5件であります。専決処分は,平成7年度一般会計の歳入が確定したことに伴う予算の補正などであります。

 以上で,提出議案等の説明を終わりますが,なお,詳細につきましては,お手元の議案書等により御審議の上,適切な御議決を賜りますようお願い申し上げます。
平成8年 第2回定例県議会本会議 速 報

<平成8年6月10日 月曜日 午後1時開議>

 第1 会期の件

 第2 議案一覧
 第111号議案 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
 第112号議案 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例
 第113号議案 茨城県県税条例の一部を改正する条例
 第114号議案 茨城県環境基本条例
 第115号議案 茨城県地球環境保全行動条例の一部を改正する条例
 第116号議案 茨城県地域改善対策進学奨励資金貸与条例の一部を改正する条例
 第117号議案 東村を東町にすることについて
 第118号議案 真壁町,大和村及び協和町の境界変更について
 第119号議案 訴えの提起について
 節120号議案 工事請負契約の締結について
 第121号議案 工事請負契約の締結について
 第122号議案 工事委託契約の締結について
 第123号議案 工事委託契約の締結について
 第124号議案 工事請負契約の変更について
 第125号議案 工事請負契約の変更について
 報告第3号 地方自治法第179条第1項の規定に基づく専決処分について

 知事提出議案説明

 第3

 休会の件

 平成8年第2回定例会会期日程〔11日間〕

月日



議事予定
 6.1O 月 議会運営委員会 
本会議(開会・知事提出議案説明)
 11 火 議案調査
 12 水 議案調査
 13 木 議会運営委員会 
本会議(一般質問・質疑);自民党3名
 14 金 議会運営委員会 
本会議(一般質問・質疑);自民党2名・公明新進1名 委員会付託
 15 土  
 16 日  
 17 月 常任委員会
 18 火 予算以外の特別委員会
 19 水 議事整理
20 木 議会運営委員会 
本会議(委員長報告、採決、閉会)

平成8年 第2回定例県議会本会議 知事提案説明要旨

 
平成8年6月10日

 平成8年第2回県議会定例会の開会に当たり,提出いたしました議案等の説明と若干の報告を申し上げます。

 まず、地方分権の推進についてであります。去る3月29日に地方分権推進委員会が,「地方分権に関する中間報告」を取りまとめたところでございますが,この「中間報告」では,機関委任事務制度の廃止や,国庫補助負担金と税源の見直しによる地方財源の充実確保などについて,その趣旨や方向か示されており,地方分権の見地から基本的に評価できるものと考えております。今後は、年内に予定されている地方分権推進委員会の「勧告」が,この「中間報告」で示された改革の方向から後退することなく,さらに地方の意見を十分に反映したものとなるよう,また.これに基づいた国の「地方分権推進計画」が早期に作成されるよう,国に対して働きかけてまいりたいと思います。

 次に、行政改革の推進についてであります。既にご案内のとおり,昨年12月に茨城県行政改革大綱を策定したところでありますが,大綱に掲げました推進事項につきましては,計画的かつ着実に推進していく必要があります。このため、申請書額や許認可事務の総点検など,本年度に取り組むべき事項につきまして.去る6月6日に実施計画を策定いたしまして,全庁一丸となって取り組んでいるところでございます。引き続き.県民の方々のご理解とご協力を頂きながら,積極的に行政改革を推進してまいりたいと考えております。

 次に,2002年のワールドカップの招致についてでありますが,5月31日にスイスのチューリッヒにおいて開催されました国際サッカー連盟(FIFA)の理事会におきまして,2002年のワールドカップ大会は,日本と韓国の両国による共同開催が決定され,日本招致委員会は,FIFAの方針を尊重いたし,共同開催を受け入れることといたしました。この2か国による共同開催は,ワールドカップ史上初めてのことであり,開会式や決勝戦をどちらの国で行うのかなど検討すべき課題が多いことから,FIFAは日韓共同開催に関するワーキンググループを編成し・開催要綱などの検討を行い,本年12月のFIFA理事会までに最終的な結論を出すこととなっております。共同開催の形態,開催条件などが明らかにされておりませんか,今後は,2002年のワールドカップ大会が是非とも茨城県において開催できるよう,関係機関の皆様とともに精一杯努力してまいりたいと存じます。

 次に,百里飛行場の民間共用化でありますが,国におきましては,現在,平成8年度を初年度とする「第7次空港整備五箇年計画」の策定を進めており,本年末に閣議決定される予定と聞いております。去る3月27日に,県と周辺市町村で「茨城県百里飛行場民間共用化推進協議会」を結成いたしまして,国等への要望活動を行っているところでございますが,百里飛行場の民間共用化が「第7次空港整備五箇年計画」に位置づけられ,早期に空港整備が図られるよう,今後とも積極的に国に働きかけてまいりたいと考えております。

 次に,県民運動についてでありますが,やさしさとふれあいのある茨城づくりを目指し,昨年9月に設立されました「大好きいばらき県民会議」におきましては,平成8年度は,昨年度の「水質浄化」に「福祉」,「交通安全」を加え,3つの行動テーマで全県的な運動を展開していくこととしております。今後とも,県民運動が,さらに多くの県民の皆様の参加を得て,大きな輪となって発展していきますよう積極的に支援してまいりたいと考えております。

 次に,震災対策の推進についてであります。本年3月,地震による被害を最小限のものにとどめるため,災害の予防,発災時の応急対策及び復旧対策を含む総合的かつ実践的な「茨城県震災対策計画」を策定したところであります。今後は,この計画に基づき,防災関係機関との緊密な連携のもと,くらしの安全を支える防災体制の確立を目指して各種の震災対策事業を着実に推進してまいる所存であります。

 次に,産業廃棄物処理の適正化の推進についてでありますが,排出量の増大,処理施設の確保難,不法投棄事案の頻発などに適切に対処していくため,本年3月,「第5次茨城県産業廃棄物処理計画」を策定いたしました。今後は,この計画に基づき,産業廃棄物の発生抑制,減量化・リサイクルの推進等により,廃棄物対策に積極的に取り組んでまいります。

 次に,本県の地場産業の振興についてであります。本県の地場産業は,食料品や,繊維,窯業・土石などか主要業種となっておりますが,いずれも小規模企業が大半を占め,急激な時代の変化により,市場調査力,商品開発力・販売力,後継者育成など多くの課題を抱えております。このため,地場産業業界の道しるべとなる「茨城県地場産業振興指針」を本年3月,新たに策定いたしまして,業界の実情に応じた対応を図りながら,地場産業を発展・牽引しようとする意欲ある企業を支援し,新時代に適応した地場産業の活性化を図っていくこととしております。

 次に,障害者のスポーツの振興についてでありますが,去る4月21日,「第2回世界盲人マラソンかすみがうら大会」が,高円宮同妃両殿下のご臨席を仰ぎ,国内及び世界24か国1地域から多数の盲人ランナーの参加を得て,ボランティア等との交流を深めながら,成功裡に開催されたところであります。また,平成10年に本県で開催されます第7回全国精神薄弱者スポーツ大会が,「ゆうあいピック茨城大会」として,平成10年10月17日(土)と18日(日)の2日間・笠松運動公園をメイン会場に開催されることに決定いたしました。今後,開催に向け万全の準備を進めるとともに,障害者のスポーツの一層の振興を図ってまいります。

 次に,去る4月22日から5月2日までの11日間,コスタリカ及びブラジルを訪問してまいりました。コスタリカでは,本県と友好提携しておりますアラフェラ県との交流を深めてまいりました。ブラジルでは,ブラジル県人会館の竣工式や「ブラジル茨城県人会」の創立35周年記念式典に出席するとともに,県人会支部等を訪問してまいりました。今後とも,移住者に対する支援を図ってまいりたいと考えております。

 次に,県立施設等の整備について申し上げます。平成6年11月に開館いたしました「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」の入館者が,開館から1年5か月余の平成8年4月27日に,当初予想より早く100万人を達成いたしました。また,付属施設といたしまして昨年度から建設しておりました,セミナーハウスがこの度竣工いたしました。これにより,入館される方々の利便性が更に向上するものと考えております。今後とも,より一層県民の皆様に愛される自然博物館となるよう努めてまいります。

 次に,医療施設の整備でありますが,小児の難治性疾患患者に対する高度専門医療施設として整備を進めてまいりました「県立こども病院」の増改築工事が,去る4月に完成し新しい体制での診療がスタートいたしました。本県における小児医療の中核的施設として更に大きな役割を担えるものと考えております。

 次に,5月14日,階楽園公園内に「偕楽園公園センター」を開設いたしました。茨城の伝統的な民家をモチーフにした建物で,館内の「梅と緑の相談所」では,家庭園芸などの相談を受けるとともに,自然観察会や企画展示などを開催する予定であり、今後,このセンターを都市緑化の拠点としてまいりたいと考えております。

 また,主要地方道茨城鹿島線のうち鹿嶋市内の約1.5キロメートルのバイパス区間(居台・奈良毛間)が,去る6月5日に開通いたしました。昨年開通いたしました北浦大橋とともに,今後鹿行地域の振興に寄与するものと考えております。

 次に,本県の優れた県産品のより一層の振興を図るため,「茨城県物産協会」が去る3月に設立されたところであります。今後,物産展の開催,県産品の紹介宣伝及び販路拡大事業等を県内外において総合的に行うことにより,県産品振興の新たな推進母体としての積極的な活動を期待したいと思います。

 また,平成8年度から3年間,JR6社と共同で実施する全国規模の観光キャンペーンを進め,さらに誘客効果の高い宣伝活動を展開するため,「漫遊いばらき観光キャンペーン推進協議会」が去る5月に発足いたしました。今後,本協議会において,テレビ等のマスメディアを始めとした注目度の高い広報媒体を利用した各種宣伝事業やイベント事業等を実施いたしまして,本県観光の振興とイメージアップを積極的に推進してまいりたいと考えております。

 次に、提出議案等について御説明申し上げます。今回の提出議案は,条例その他15件,専決処分等の報告7件であります。

 条例は,新たに制定するもの1件,改正するもの5件であります。新たに制定する条例は,環境の保全及び創造について,基本理念,環境施策の基本となる事項を定めようとする,「茨城県環境基本条例」であり,一部改正に係るものは,「茨城県県税条例の一部を改正する条例」などであります。

 条例以外の議案といたしましては9件で,「東村を東町とすることについて」などであります。報告は7件で,専決処分の報告が2件,予算の繰越についての報告が5件であります。専決処分は,平成7年度一般会計の歳入が確定したことに伴う予算の補正などであります。

 以上で,提出議案等の説明を終わりますが,なお,詳細につきましては,お手元の議案書等により御審議の上,適切な御議決を賜りますようお願い申し上げます。